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「アサヒカメラ2月号」で緊急企画「写真を無断使用する“泥棒”を追い込むための損害賠償&削除要請マニュアル」

[2017/1/20 18:28]

 DeNAのキュレーションサイト炎上・閉鎖問題で改めて注目されたのが、まとめサイトなどでの「写真の無断使用」。

 「アサヒカメラ2017年2月号」(2017年1月20日発売)では、緊急企画として「写真を無断使用する“泥棒”を追い込むための損害賠償&削除要請マニュアル」を掲載。実例とともに、厳しく対処するための方法を詳しく紹介する内容になっているとのこと。

「アサヒカメラ2017年2月号」表紙。価格は900円(税込)。特集は「鉄道写真の深淵」

 アサヒカメラを発行する朝日新聞出版は、「昨年からキュレーションサイトの記事の信憑性について盛んに報じられていますが、写真の世界でも同様のことが起きています。プロやアマチュアを問わず、写真が無断使用される被害が続出しているのです」と現状を指摘。

 無断使用されている舞台の多くが「まとめサイト」で、実際、被害に遭った写真家がサイト管理者に申し入れたところ、多くのケースで数万円の使用料が支払われたとのこと。さらに、弁護士を立てたり、裁判に持ち込んだりしなくても、すんなり支払われることが多いこともわかったそうです。

 それというのも、「まとめサイト」の写真の多くが明らかな著作権侵害だったためで、その行為は「写真泥棒」だと告発しています。

 最新号「アサヒカメラ2017年2月号」では、ネットの写真に関する著作権問題に切り込み、そもそも「引用」はどこまで許されるのかといった基本的な疑問に答えるほか、被害に遭った写真家の実例も検証。

 無断使用された際の対応策として、企業・団体・個人に対する抗議、使用料請求を行うための「文書サンプル」も弁護士の監修のもとに作成したとのことで、文書サンプルはそのまま利用できそうです。

緊急企画「写真を無断使用する“泥棒”を追い込むための損害賠償&削除要請マニュアル」では、実例をあげて解説。弁護士の監修のもとに作成した、写真を無断利用した企業・団体・個人に対する抗議、使用料請求のための「文書サンプル」も

 SNSで写真を投稿して無断でパクられて嫌な思いをした人、メールなどで連絡してもまったく対応してもらえなかったといった経験を持つ人は、今からでも「アサヒカメラ 2月号」を参考にして、無断転載されたサイトの運営会社に抗議と使用料請求をしてみるといいかもしれません。

 また、自分の覚え書きとして「まとめサイト」を利用している人でも、「引用」と称して気軽に他サイトの写真を転載しているかもしれません。こうした行為は、著作権侵害になる可能性が高いとアサヒカメラでは警告しています。

 まとめサイトを使っているうちに、知らず知らずに違法行為に加担しているかも。まとめサイトをまとめる側の人も、どういうケースがNGなのか勉強するために、読んでおくとよさそうです。

 なお、アサヒカメラは残念ながら電子書籍化されていません。購入は紙の雑誌をどうぞ。

総力特集は、「鉄道写真の深淵」。こちらも魅力的
[工藤ひろえ]