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1膳でサラダ1皿分の食物繊維! 世界初のいぐさが原料の「食べられるお箸(畳味)」を熊本県が開発~「エイプリルフールで嘘を口にする前に、“畳”を口にして」
[2017/3/31 04:01]
熊本県いぐさ・畳表活性化連絡協議会は31日、和室の減少などに伴い「畳」と口にする機会が減ったことから、少しでも「畳」を思い出し、口にしてもらうためのプロモーション活動の一環として、熊本県産いぐさを100%使用した「食べられるお箸(畳味)」を開発したと発表しました。
今回開発された「食べられるお箸(畳味)」を使って、「熊本郷土料理うまと」(1日20膳限定/東京都港区新橋4-9-1)で、「藺家」(200膳限定/熊本県八代市千丁町古閑出3-5)、「CASA Afeliz Ginza」(東京都中央区銀座7-9-15GINZAgCUBE 8F)の3店舗で食事できます。
熊本県のいぐさ農家は、この40年で約95%減少。安価な外国産商品の台頭で市場シェアを失ったことから、今では国内で販売されている畳の8割が海外からの輸入商品となっています。
「食べられるお箸(畳味)」には、口にすることができるほど安全で高品質な熊本産いぐさを100%使用。いぐさは、レタスの約60倍の食物繊維含有量で、1膳あたりサラダ1皿分(77g)の食物繊維を含んでおり、「ただ食べられるだけではなく健康にも良いお箸」としています。
食べられる食器などを製造する愛知県の老舗「株式会社丸繁製菓」へ製作を依頼し、一本一本職人が手作りで生地を練り上げ、じっくり低温で焼き上げることで、サクッと食べやすい食感に仕上げたとしています。
榊原社長は「40年間、アイスコーン製造を始め食べられる器などを開発してきましたが、40年間の業務の中で最も難しいと感じる制作でした。試行錯誤の連続によって、自信を持ってこの箸を世に送り出すことができました。是非この箸を“口にしてほしい”」と語っています。