フランスの中高生が選ぶ「2016年一番良かった日本のマンガ」発表！ 少年マンガ賞は「ReLIFE」、少女マンガ賞は「手裏剣とプリーツ」、青年マンガ賞は「クジラの子らは砂上に歌う」
フランスの中高生が投票で選ぶ日本のマンガ賞「Mangawa賞」が発表されました。
「Mangawa」賞は、フランスの書店「L'ange bleu」が中高校生に質の高いマンガを紹介することなどを目的に2005年から毎年開催し、今年で13回目を迎えるマンガ賞。フランス全国の中高生11,000人が「前年に一番良かった日本のマンガ」を学校の図書館、地域の図書館経由で投票して決定されます。
「2016年一番良かった日本のマンガ」では、少年マンガ賞は「ReLIFE」、青年マンガ賞はアニメ化が決定した「クジラの子らは砂上に歌う」が受賞。少女マンガ賞は欧州に渡った忍者の末裔の少女が主人公の「手裏剣とプリーツ」が受賞しました。
少年マンガ賞は「ReLIFE」
少年マンガ賞を受賞したのは「ReLIFE」（著・夜宵草）。マンガ・ノベルサービス「comico」で連載中の人気作品で、2016年7月にはテレビアニメ化を果たし、今年4月15日（土）には、中川大志さん・平祐奈さんＷ主演の実写映画「ReLIFE リライフ」が全国公開されたばかり。
「ReLIFE」では、リライフ研究所の実験の被験者となった就職活動中の27歳・海崎新太が謎の秘薬によって見た目だけ若返り、1年間限定で高校生活をやり直すというストーリー。「comico」のWebサイトやアプリで無料で読めるほか、TVアニメもAmazonプライムビデオ他で配信中。
少女マンガ賞は「手裏剣とプリーツ」
少女マンガ賞に選ばれたのは「手裏剣とプリーツ」（著・樋野まつり）。「月刊LaLa」に連載され、日本では2015年に発売された2巻で完結していますが、翻訳出版のフランスでは2016年の作品として選出されています。欧州に渡った忍者の末裔・美影が主人公で、物語の舞台として欧州が登場することもフランスで人気となったポイントかもしれません。
青年マンガ賞は「クジラの子らは砂上に歌う」
青年マンガ賞は「クジラの子らは砂上に歌う」（著・梅田阿比）が選ばれました。日本では、1月にアニメ化決定が発表された注目作で、「ミステリーボニータ」で連載中です。砂がすべてを覆い尽くす世界で、砂の海を漂う巨大な漂泊船「泥クジラ」で暮らす少年チャクロが主人公。繊細な絵柄ですが、内容的にはSF作品といってよく、骨太な世界観とそこで暮らす人々の群像劇を描き出しています。