ライフ

日本の労働者、休日数に半数以上は満足していないことが判明~休日数の満足度が低い人は「未消化の有給休暇が多い」「まとまった休みが取りにくい」

[2017/6/26 17:07]

 6月は祝日がなく、気分的にも疲れがたまりやすい時期。「こんなとき、自由に有給休暇がとれたらなあ…」と思う人も少なくないのでは。

 そんな日本の労働者の「休暇」に関する意識調査をランスタッド・リサーチインスティテュート(RRI)が実施、結果を発表しました。

 調査対象は、日本国内で就労する20歳~69歳の労働者1,800名。

休日数の満足度が低い人は「未消化の有給休暇が多い」「まとまった休みが取りにくい」

 調査によると、休日数に対する満足度は全体で35.8%。性年代別にみると満足度が低いのは20代女性。業種では、学術研究・専門技術業や運輸・郵便業、医療福祉業で満足度が低い傾向が見られました。

 休日数の満足度が低い層では、8割以上が「未消化の有給休暇が多い」、「まとまった休暇が取りにくい」を選択しています。

 逆に、満足度の高い層では「まとまった休暇が取りにくい」が35.1%と低く、まとまった休暇が取りやすいと、満足度が高くなる傾向が見られました。

 また、休日に最も重視することについては、77.1%と8割近くが「体を休めること」を上げています。休日数が1割増えたとしたら重視する項目は変わるのか尋ねたところ、最重視項目はやはり「体を休めること」。次いで「気持ちを癒す」「ストレスを発散する」が続きます。

 1割ていど休日が増えても、体を休めることが優先なことに変化はないようです。

 ランスタッド・リサーチインスティテュート所長の松井隆氏は調査の結果を受けて、「休日の満足度は、休日数そのものよりも休暇をまとめて取得出来ることが重要」ではないかとコメントしています。

[工藤ひろえ]