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乳首残像、触手… エロマンガ表現の歴史が明かされる392ページ。「エロマンガ表現史」が刊行~「おっぱい表現」の変遷史、「触手」の発明、「アヘ顔」の系譜…

[2017/10/31 21:59]

 「乳首残像」「触手」「断面図」「アヘ顔」など、エロマンガ特有の表現がいつ発明され、進化したのか探る「エロマンガ表現史」(稀見理都著)が、太田出版から2017年11月2日(木)に発売されます。四六判392ページで、2,500円(税抜)。

 著者の稀見理都(きみ・りと)氏は、美少女コミック研究家、インタビュアー、ライターで、日本マンガ学会に所属し、「増補エロマンガ・スタディーズ」(永山薫、ちくま文庫)の監修や、「いちきゅーきゅーぺけ」(甘詰留太、白泉社)のエロマンガ時代考証を担当、企画「エロまんがとSF」にて第24回暗黒星雲賞を受賞しています。2015年、2016年にカリフォルニアで開催された北米最大のアニメイベント「ANIME EXPO」では、「HENTAIスペシャリスト」の肩書きで講演を行なっています。

 「エロマンガ表現史」では、乳首残像、触手、断面図、アヘ顔などなど、エロマンガ特有のあの表現はいつ発明され、誕生し、進化し、「共通言語」になったのかが検証されています。現在入手困難な伝説の同人誌「乳首残像」(「エロマンガノゲンバ」増刊)記事も再録。特別付録は「エロマンガ女子座談会」となっています。


【目次】
第1章 「おっぱい表現」の変遷史
 作家インタビュー:石恵氏
第2章 「乳首残像」の誕生と拡散
 作家インタビュー:奥浩哉 うたたねひろゆき氏
第3章 「触手」の発明
 作家インタビュー:前田俊夫氏
第4章 「断面図」の進化史
 作家インタビュー:ジョン・K・ぺー太氏
第5章 「アヘ顔」の系譜
第6章 「くぱぁ、らめぇ」の音響史
第7章 性器修正の苦闘史
第8章 海外から見た日本エロマンガ表現
 作家インタビュー:新堂エル氏

[古川 敦]