パワースポットは日本だけじゃない! タイ人も「絶対よ」と保証する、熱狂につつまれたバンコク・パワースポットをご紹介。「お願いごとは超具体的に」がポイント
新年、日本各地の神社やお寺は初詣の参拝者で賑わいますが、東南アジアのタイの首都バンコクには、一年を通して人々が熱狂的に参拝するパワースポットがあります。
「えっ、こんなところに!?」という、外国人観光客でもとってもかんたんに行ける場所にある、タイの人たちのお参りスポットをご紹介します。
大都会のど真ん中にパワースポット
首都バンコクは都市交通も整備された東南アジアの大都会。バンコク屈指のパワースポットは、ラーチャプラソン(Ratchaprasong)という高級ホテルや高級ブランド店が並ぶ、観光客にもなじみのエリアにあります。それも何か所も。
都市交通・スカイトレイン(BTS)のチットロム駅の通路には案内地図があり、徒歩10分ほどのエリアに8つのパワースポットがあることがわかります。
ラーチャプラソン地区振興協会(RSTA)サイトでは、この案内地図の画像 [URL]やパワースポット情報(PDF、英語/タイ語のみ)[URL]がダウンロードできます。
お礼は踊りで! 4つ面のブラフマ神(梵天)
日本だったら「ん? 今日はバイクのイベントか?」と思ってしまうような数のバイクをはじめ、バス、自家用車が行き交い、交通量がめっちゃ多い交差点の一角にある「エラワン廟(びょう) Erawan Shrine」(案内地図 6番)。 前を通るバスの運転手やバイクを運転している人までも、一瞬ハンドルから手を離し廟に向かって合掌するほどの信心を集めています。
この敷地にグランド・ハイアット・エラワンホテルを建設中に事故が多発し、占い師の言葉に従って地縛霊を鎮めるためにブラフマ神を祀ったのがこの廟の起源。ブラフマ神を祀ってからは事故なく無事にホテルが完成したのだそう。
ホテルの竣工から60年近く経った今は、商売繁盛をはじめあらゆる願い事をかなえてくれる神様として、朝から夜までたくさんの参拝者で賑わっています。また、ホテルが竣工した11月9日には毎年盛大な記念式典が催されます。
願い事が叶った人はお礼に踊りを奉納します。といっても自分たちが踊るわけではなく、常にスタンバイしているプロのダンサーを雇って踊ってもらいます。見ていると途切れることなく音楽が流れ舞踊が奉納されていて、マジで御利益ありそう!
踊りの奉納料は、踊り手の人数によって決められていて、2人260バーツ(約910円)、4人360バーツ(1,260円)、6人610バーツ(2,135円)、8人710バーツ(2,485円)。伴奏も生演奏で、奉納料は日本円に換算すると比較的お手軽です。
あらゆることがお願いできるので、受験、恋愛、就職・転職、ビジネスの成功や健康などなんでもお願いしてOK。お願いのジャンルがバラバラなメンバーで行っても大丈夫です。
恋愛の最強女神、トリムルティ様
日本にも縁結びの神社が多数あるように、願いごとで大きなテーマのひとつが恋愛。エラワン廟から歩いて5分ほどのところに、恋愛関係の最強パワースポット「女神トリムルティ廟 Trimurti Shrine」(案内地図 2番)があります。
お供えセットは100バーツ(約350円)とリーズナブル。24時間参拝可能なので、日中も老若男女の参拝者が訪れますが、クライマックスは木曜日の夜21時30分。トリムルティ様が降臨されるというこの時間を目指して、恋に焦がれる男女が集ってきます。
高級ブランド街の中に祀られた、美と豊穣の女神
エラワン廟の向かいには、ルイ・ヴィトン、オメガ、タグ・ホイヤーなどの高級ブランドが軒を並べるゲイソン・ビレッジ(Gaysorn Village)があります。
セレブ感いっぱいのこのビルの、4階に祀られているのが美と豊穣の女神「ラクシュミー Lakshmi」。ワンランク上の美を目指す意識高い系女子が集まるパワースポット(案内地図 4番)です。朝10時から夕方18時まで参拝可能です。
タイの神様には、率直かつ具体的にお願いを
今回ご紹介したのは、タイ人が「絶対よ!」というお墨付きのパワースポット。どの場所も買い物ついでに立ち寄れる好立地です。タイに行く機会がある方は、現地の人たちと一緒にタイの神様にお願い事を託してみるのもいいのではないでしょうか。
ここでひとつ注意。タイの神様には、願い事をはっきり伝えなければならないそうです。
「家内安全」「商売繁盛」とかではなく、「○○社との○○円の契約締結」、「○○さんと結ばれる」など、できるだけ具体的にお願いしたほうがいいとのこと。神様たちとも率直に向き合うのは、タイならではのお国柄なのかもしれません。