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「けものフレンズ」を降板したたつき監督の自主制作アニメDVD「傾福さん」がAmazonのDVDセールスランキング1位に! 5分のショートアニメで価格は3,400円、ファンの支援熱がスゴすぎる

[2018/1/31 14:28]

 2017年9月25日にアニメ「けものフレンズ」の降板をTwitterで発表し、ネットで「9.25 けもフレ事件」と呼ばれる騒動の主役となったアニメ監督・たつき氏。

 「けものフレンズ」降板は2017年12月の関係者のツイートや発言で確定情報となり、ファンをがっかりさせましたが、たつき監督はアニメ制作を続けていくことを表明していました。

たつき監督の自主制作アニメDVD「傾福さん」ジャケット(Amazon.co.jpより)

 その言葉通り、たつき監督は1月30日(火)に自主制作DVD「傾福さん」の販売をAmazon.co.jpでスタート。1月31日(水)には、ジャニーズの「Kis-My-Ft2」ライブツアー、「Fate/Stay night」劇場版アニメなどの強敵を押さえて、Amazon.co.jpのDVDセールスランキング1位に耀きました。

 「傾福さん」の価格は3,400円(税込)。本編はわずか5分というショートアニメで、しかも、DVDでオチが追加されているものの、すでにYouTubeで無料公開されている作品。DVDには小冊子が付いているとはいえ、たつき監督への“お布施”“支援カンパ”として購入しているファンが多くいると思われます。

Amazon.co.jpのDVDセールスランキング(1月31日13時20分時点)

 残念ながら「けものフレンズ」はたつき監督の手を離れてしまったものの、Amazon.co.jpでの自主制作DVD販売は、たつき監督への期待の大きさがわかるセールス結果となっています。

YouTubeで公開されている、たつき監督のショートアニメ「傾福さん」


「けものフレンズ」たつき監督降板騒動とは

 2017年1月期にテレビ東京などで放送されたアニメ「けものフレンズ」は、ジャパリパークという動物園を舞台に「けものはいても、のけものはいない」という癒し系の優しいけものワールドを描いて大人気に。

 各地の動物園をはじめ、ゆうちょ、ファミリーマート、JR、日清どん兵衛、日産キューブ、ホンダアクセスなど日本の名だたる大企業と多数のコラボを繰り広げるビッグコンテンツとなりました。

 ところが、「けものフレンズ」第2期の制作が発表された後、2017年9月に第1期の製作を担当したたつき監督が「けものフレンズの制作から外れることになった」と自らのTwitterで発表。ネットではたつき監督のツイートの日付から「9.25 けもフレ事件」と呼ばれる騒動に発展しました。

 降板の理由としては、アニメ公式サイトで2017年9月27日に以下のように発表されています。

 「ヤオヨロズ株式会社には、関係各所への情報共有や連絡がないままでの作品利用がありました。映像化プロジェクトとしては次回の制作を引き続きお願いしたかったため、情報は事前に共有してほしい旨の正常化を図る申し入れをさせていただきましたが、ヤオヨロズ株式会社からは、その条件は受け入れられないので辞退したい、とのお返事でございました。」

 ただし、ヤオヨロズ側では情報共有なしでの作品利用を否定しているため、ネットではさまざまな推測が飛び交うことに。

 アニメ制作には、出資する複数企業からなる製作委員会、原作者、アニメ制作会社など多数の人が関わっていますが、制作に関わる主要メンバーの会議において、たつき監督とたつき監督が契約する制作会社ヤオヨロズの降板が決まったとのこと。たつき監督の続投を熱望するファンの声に押された形で、たつき監督のツイート以降各所からコメントが出たものの、最終決定として降板は覆らなかったという結論のみが事実としてファンに残されました。

 たつき監督に代わって第2期の制作を担当する新監督や制作会社は2018年1月現在、まだ発表されていません。


[工藤ひろえ]