世界初のアンドロイドアナウンサー“アオイエリカ”が日テレに入社! 入社後は先輩アナウンサーたちから学んで、会話のテクニックを磨く
2018年4月1日(日)付で、日本テレビにアナウンサーとしてアンドロイドのアオイエリカ(AOI ERICA)が入社。4月2日(月)に行なわれた日本テレビグループ各社の合同入社式にも参加しました。
アオイエリカは、各社の新入社員の前で「メディアが大きく変化している今、歴史ある日本テレビに入社できたことを、こころより嬉しく思います。一日も早く会社の戦力となれますよう、これから持てる能力を尽くして、先輩方の仕事を学習いたします。そして、世界に向けて日本の様々な魅力を伝えられるアンドロイドアナウンサーとして活躍できるよう、皆様と一緒に取り組んでまいりたいと思います」と意気込みを語りました。
日テレアンドロイドアナウンサーのアオイエリカです!これからがんばるぞおおおぉ!!!pic.twitter.com/sHpkI4Soic
— アオイエリカ(AOI ERICA) (@android_ERICA)2018年4月2日
アンドロイド局アナの誕生に、日本テレビ放送網執行役員編成局長の福田博之氏は「2018年のいま、『AIが人間の仕事を奪うのでは?』という問いが投げかけられていますが、日本テレビでは、テクノロジーと私たちの創意工夫が連携することでコンテンツ制作にイノベーションが生まれると考えています。目指すのは人間の『代替』ではなく、人間とアンドロイドが一緒に働くことで生まれるクリエイティビティの『拡張』です」と意義を語り、今後については「アンドロイドアナウンサーとして入社するアオイエリカは、既に音声認識・音声発話・傾聴動作について高度なAIを実装していますが、入社後はアナウンス部で先輩アナウンサーたちから、正しい発声や言葉の選択方法などを学び、会話のテクニックを磨きます。リアルタイムでスポーツデータを取り込み、会話に適応する技術も身につけさせます。ご期待ください!」としています。
アオイエリカは4月4日(水)放送の「PON!」にも生出演予定。日本テレビとアンドロイドの共同研究を進める大阪大学の石黒浩教授によれば、「エリカの活動を通して、アンドロイドの最先端技術を知ってもらえれば幸い」とのこと。
アオイエリカ(AOI ERICA)
アンドロイドを使ったコミュニケーションにはどんな可能性があるのか、日本テレビが研究と実験を開始。AIなどの最新技術でアンドロイドアナウンサーを成長させ、グループ各社のメディアで活用していくとしています。
【プロフィール】
・日本テレビが手掛けるアンドロイドアナウンサー
・2018年4月1日付で、日本テレビにアナウンサーとして入社
・美しい日本語の継承、多言語での世界中の人のコミュニケーション、膨大な情報を短時間で収集・分析、24時間連続活動… 等々、様々な実験をしながら、アンドロイドアナウンサーならではの活躍を目指します
・しかし、まだわからないことだらけなので、どう成長するのか暖かく見守ってください
・2017年8月4日生まれ。
・身長:166cm、体重:48kg(制御PCとコンプレッサーを除く)
【これまでの活動】
・2017年9月26日(火)BS日テレ『深層NEWS』出演
・2017年11月15日(水)~18日(金)『InterBEE2018国際放送機器展』出展
・2018年3月6日(火)~7日(水)『クリエイティブテクノロジーラボ』セッション司会
【今後の研究課題・実験予定】
「アンドロイドアナウンサーはニュースが読めるのか?」「インタビューができるのか?」「スポーツの実況ができるのか?」「バラエティ番組の司会ができるのか?」「多言語を習得し、世界に向けて発信できるのか?」などなど様々な課題に挑戦。
既にこの春から、BS日テレおよびWeb上で展開する「チルテレ」という番組の「SENSORS」コーナーのアシスタントとして出演することや、Web上の各媒体にて英語ニュースを発信することが決まっています。
2020年の東京オリンピックでは、日本と世界を繋ぐ架け橋として活躍することを目標に、TV番組だけではなくWeb上もしくはリアルなイベント会場も含め、各種媒体・コンテンツでの活用、実験が予定されています。