日大学長会見、謎の女性が乱入してキックオフ! ネットの話題をひっさらう~宮根誠司さん「女の人が入ってきて、日大の危機管理大丈夫なの?」
5月23日(水)夜8時に開催された日大アメフト部の内田元監督・井上元コーチの会見では、誰よりも目立っていたのが司会者でした。
今日5月25日(金)午後3時30分から開催された日本大学 大塚吉兵衛学長の会見では、司会者はごく普通の控えめでていねいな仕切り。司会者が記者会見では通例となっている「発言に際しまして、挙手と会社名、ご質問のお名前を」と会見進行について協力のお願いをしているところで、突然最前席中央に座った高齢女性が声を上げて立ち上がり、職員に取り押さえられる騒ぎに。
女性は「おまえらがしっかりしないからだよ」などと大声をあげて会見席の学長の方に近寄ろうとしましたが、職員数人に確保されて会場の外に連れ出されました。
ネットではいきなりの騒動に、「新キャラきたーー」「ボーナスキャラw」「いきなり面白すぎるw」「放送事故」「いきなりの出落ち!」など大盛り上がり。
この様子を見たワイドショー「ミヤネ屋」の番組MCを務める宮根誠司さんは、「女の人が入ってきて、日大の危機管理大丈夫なの?」とチクリ。ネットでも「セキュリティガバガバやん」といった声が上がりました。
学長「(宮川選手は)真摯に自分で語るべきことを述べたと考えている」
記者会見で大塚学長は、宮川選手の記者会見について「学生1人を記者会見に立たせてしまったことに責任を痛感している」と謝罪。会見の内容については「学生(宮川選手)は、真摯に自分で語るべきことを述べたと考えている」とコメントしました。
また、宮川選手と、内田元監督および井上元コーチの経緯説明に齟齬があることを認めましたが、その点については第三者委員会の結論を待ちたいとして、現時点で意見を述べることは差し控えたいと回答。
日本大学では、アメフト部など大学の“広告塔”としての役割も持つ実績ある運動部は日大の「保健体育審議会」の監督下に置かれています。教授陣のトップである学長が管轄する組織ではないこともあり、記者や世間が知りたい「指示があったか、なかったか」や監督・コーチと学生の関係など、問題の核心に踏み込む発言はありませんでした。
唯一踏み込んだ発言として、アメフト部について「コーチ陣は変えていかなくてはならないと感じている」と述べました。これについては「実際には学生たちの声を聞かないとなんともいえない」として、記者の「学生たちの意見を全面的に取り入れる?」との質問に「今回はそうしてあげたい」と回答しました。
また、宮川選手については、学部長が本人・ご両親と話し、本人が大学に復帰したいと考えているなら、休んでいた間の補習なども含め、全面的にサポートしたいとの考えを示しました。
そのほか、多数の部活に教職員を1人ずつ付けるのは難しいが、担当を決めて巡回するなどの対策を取りたいとも語りました。
学長の話からは、アメフト部などの部活動については、これまでは積極的にタッチすることはなかったことが伺えましたが、今回は騒動がどんどん大きくなったことで、無関係な在学生にも不安を与えている現状もあり、今後は学部でも部活動をしている学生と積極的にコミュニケーションを取るなどしてフォローしていく考えを示しました。
学長はアメフト部の運営についてはいわば“担当外”。そのため、直接的な意見は差し控えたものの、学生が一日も早く安心して学業にいそしめる環境を作りたい、そのために学部側でできる対策を取っていくという姿勢は伝わってくる会見となりました。