ライフ

本日31日(火)に火星が地球に13年ぶりの大接近! 東京では21時頃から月と競演し、真夜中頃に真南の空に~「大接近」の日でなくても9月上旬頃までは火星の見頃

[2018/7/31 21:14]

 国立天文台が、2018年7月31日(火)に火星と地球が最接近する情報を公開しています。この時の火星と地球の間の距離は5,759万km(地心距離で表した距離)。これは、「大接近」とも呼ばれる近い距離での最接近となり、このころの火星はマイナス2.8等の明るさで輝き、視直径は24秒角を超え、月の視直径の約77分の1に見えるとのことです。

 火星は、東京では19時前に南東の空から昇り、真夜中頃に真南の空に見えます。21時頃には東の空から月が昇ってきますが、月明かりにも負けずに赤く明るく輝きます。

2018年夏は、赤く輝く火星に注目!

 2003年には、地球と火星が5,576万kmまで接近し、大きな話題になりましたが、今回は、これには少しおよびませんが、6,000万kmよりも近い距離での接近となるのは、2003年以来15年ぶりとなります。次回の最接近は2020年10月6日になります。

 なお、「大接近」は慣例的に呼ばれている名称で、特に明確な定義はなく、「大接近」の日でなくても、火星の明るさは2018年6月下旬から9月上旬頃までマイナス2等を超え、観察しやすい時期が長く続き、国立天文台では「2018年夏から秋にかけて、赤く明るく輝く火星を楽しみましょう」としています。

[古川 敦]