えっ、夏にもお年玉!? 急速に広まりつつある「お盆玉」について、三井住友カードが調査。小学生の3人に1人がお盆玉をゲット、もらっている子の平均金額は9,345円
三井住友カードは、お盆時期を控え、小学生の子どもをもつ男女280名を対象として「お盆玉に関する意識調査」を実施、結果を発表しました。
「お盆玉」って何?
ここ数年、急速に見かけるようになった「お盆玉」という言葉。年始にあげる「お年玉」の夏バージョンと考えられるもので、お盆時期、子供たちにあげるお小遣いのことを指すとのこと。
「お盆玉」は、江戸時代、山形地方で奉公人に「お盆お小遣い」をあげる風習を根源としているそう。当時は、お金ではなく、下駄などを贈る風習でしたが、昭和初期になり、子供にお小遣いをあげる習慣に変わったと言われています。
小学生の3人に1人はお盆玉をもらっている! 平均金額は9.345円
三井住友カードの調査によると、小学生の37%と、およそ3人に1人がお盆玉をもらっていることが判明しました。
最近では、郵便局などでもお盆玉用ポチ袋の販売を販売しています。このため、「店頭に並ぶお盆玉袋を見て知った」という保護者コメントが多く見られたとのことです。
「お盆玉としてかは定かでないが、帰省したらお金がもらえる」などのコメントも多く、家族で帰省した時に「おこづかい」として祖父母や親戚からお金をもらっている子どもも少なくないようです。
また、現金でもらうことが多いお年玉に比べ、お盆玉は「おもちゃ」や「服」、「本」などを現金の代わりにもらうケースも20%ほどあり、お金ではなく物をもらう家庭が少なくないことが分かりました。
小学生がもらうお盆玉の平均金額は9,345円
お年玉は親、祖父母に加え、親戚などからもらうケースも少なくないことから、平均21,960円であったのに対して、お盆玉は祖父母からもらうとのコメントが多く、平均9,345円という結果となりました。
また、お盆玉は、お年玉の平均金額のおよそ半額ということもあり、親が預かるのではなく、子供自身に管理させようとする傾向が見られたとのこと。
「お盆玉」の使いみちについては、親の56%は貯金してほしいと考える一方、子供の65%はゲームや玩具の購入を考えていることも判明。
親は「貯金して、本当にほしいものがあったら使ってもらいたい」という意見や、「自分がほしいもののためにお金を貯めるなり、理にかなった使い方をしてほしい」などこの機会にお金の使い方を学んでほしいという意見も。一方、子供に関しては「ゲームや玩具を購入したい」が圧倒的に多く、貯金はせずに使いたいと考えているようです。
ネットでは、「誰だよ“お盆玉”とか流行らせようとしてる奴は!」といった、“出す側”からの悲鳴も上がっていますが、なんとなく上げていた帰省時の“おこづかい”も、「お盆玉」というわかりやすい名前がつくと、あっという間に定着してしまう可能性もありそうです。