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「新潮45」が休刊を発表 「部数低迷で企画や原稿チェックがおろそかになっていた」~「十分な編集体制を整備しないまま刊行を続けてきたことに深い反省」
[2018/9/25 18:19]
新潮社が25日、1985年創刊の総合月刊誌「新潮45」を休刊すると発表しました。「新潮45」は、2018年8月号に掲載した杉田水脈氏の「『LGBT』支援の度が過ぎる」の内容、特に「LGBTのカップルのために税金を使うことに賛同が得られるものでしょうか。彼ら彼女らは子供を作らない、つまり『生産性』がないのです」という記述に批判が集まりました。
さらに、杉田水脈氏の論文に対する批判への反論として、2018年9月18日発売の「新潮45 2018年10月号」では、「【特別企画】そんなにおかしいか「杉田水脈」論文」が掲載され、9月21日の同社の社長声明として「あまりに常識を逸脱した偏見と認識不足に満ちた表現」と、発表される事態になっていました。
「新潮45」は、手記、日記、伝記などのノンフィクションや多様なオピニオンを掲載する総合月刊誌として、言論活動を続けてきたとしていますが、「ここ数年、部数低迷に直面し、試行錯誤の過程において編集上の無理が生じ、企画の厳密な吟味や十分な原稿チェックがおろそかになっていたことは否めなかった」として、「このような事態を招いたことについてお詫び致します」と謝罪しています。
また、「会社として十分な編集体制を整備しないまま『新潮45』の刊行を続けてきたことに対して、深い反省の思いを込めて、このたび休刊を決断した」と休刊に至った経緯を説明。「これまでご支援・ご協力いただいた読者や関係者の方々には感謝の気持ちと、申し訳ないという思いしかありません。今後は社内の編集体制をいま一度見直し、信頼に値する出版活動をしていく所存です」としています。