感情を“仕草”で伝えられる世界初の等身大フィギュア誕生! 「高坂ここな」が進化して「美しくスリムで繊細な動きのロボット」に~標準外装とソフトウェア込みで2千万円より
ロボットプラットフォームを提供するスピーシーズが、世界初という美しくスリムで繊細な動きの等身大モーションフィギュアープラットフォーム「高坂(こうさか)ここな」と、それを用いたプロフェッショナルエンタテインメントシステムを、2019年1月16日(水)から受注開始すると発表しました。
価格は標準外装とシステムソフトウェア込みで2,000万円(税別)より。標準外装は同社オリジナルの「高坂ここな」で、オプションでフィギュアドライブ、骨格や外装のカスタマイズも可能とのこと。また、外装のカスタマイズを含むレンタルなども検討中としています。
また、「高坂ここな」は、2019年1月16日(水)~1月18日(金)に東京ビッグサイト 西ホールで行われるイベント「ロボデックス」(コマ番号:W12-17)で、デビューイベントが予定されています。
「高坂ここな」は、各種のビジネスシーンでの応用が可能となるように、人と同等な寸法・外観を備え、感情を“仕草”で伝えられるロボットとして開発したとのこと。滑らかな動きによる表現力を有する「美しくスリムで繊細な動きのロボット」=「等身大モーションフィギュアー」のプラットフォームとして、従来のロボットでは不可能であった「アートとロボットのコラボレーション」が可能になったとしています。
ユーザーの要望により、動きや音声などのコンテンツやアプリケーションプログラム(AIや会話なども含む)も自由に制作でき、フィギュアーの外観や外装などのハードウェアも自由にカスタマイズする事が可能で、同社では「様々なアートやコンテンツ、イベント、アミューズメントパーク、ビジネスシーンなどでお客様に感情を伝えるためのアバターとして最適」とアピールしています。
美しくスリムな外観を実現しつつ、静かに且つ滑らかに動かす事を目的に設計された等身大モーションフィギュアープラットフォームなため、外装や服装、顔や髪を交換して様々なキャラクターに変身させる事が可能。今までで最多の関節数37自由度を誇り、ダンサブルタイプのモーションフィギュアーとなっています。
さらにフィギュアー本体を支えて動作させ、かつ移動も可能とするためのフィギュアドライブ部に3つの自由度(前後、左右、上下)を持たせる事で、今までにない繊細且つダイナミックな動作が可能としています。また、例えば手首だけでも3つの自由度を持っているので、一般的なロボットでは不可能な繊細な表現=「仕草」を表現する事も可能になっています。また、3DCG制作ソフト「MikuMikuDance」でモーション作成できます。
【主な仕様】
・身長約155cm
・繊細でスリムな外観と滑らかな動作による人に近い情感表現
・外装の素材は樹脂、シリコンなどカスタマイズ可能
・一般の2足歩行ロボットでは実現不可能な37自由度を持つダンサブルタイプ
・人間の歩行速度で自在に移動可能な台座「フィギュアドライブ」を実装可能(オプション)
・MOFI-OS ver3.0搭載(LINUXベース:PCやスマホなどからHTTPにて操作可能)
・MikuMikuDanceにてモーション作成可能(.pmx、.vmdファイル利用)
・入手性の高い産業用モーターや部品を利用し、メンテナンス性も高い
・外形寸法:W60×D80×H180
・関節自由度:37自由度
頭部 3軸(水平旋回、左右傾き、前後傾き)
腕 7軸×2本(肩回転、肩開き、上腕回転、肘、手首×3)
足 6軸×2本(もも前後、もも回転、開き、膝、足首x2)
・体内腰部:5軸
腰(水平旋回、左右傾き、前後傾き)
上半身(水平旋回、左右傾き)
・フィギュアドライブ部:3軸(ステー上下、ドライブ水平移動【前後+左右】)
・駆動方式:多関節回転力伝達方式(リモートモーター:特許取得済み)
・関節可動範囲:最大200度程度(部位による)
・ホストとの接続:Wi-Fi、LANなど
関節部分にサーボモーターを内蔵する従来型のロボットの構造ではサーボモーターの大きさと重さ、モーターの発する音がネックで“美しい動くフィギュアー”の実現は難しく、そこで同社はそのための技術開発を行なうとともに必要な特許を4件国際出願(2件はすでに国内で取得済み)。
2014年7月には、スリムでキュートなキャラクターを静かに且つ滑らかに動かす事が出来る独自の特許技術(Motion Figure System:特許第5858556号)を応用した、「モーションフィギュアー:MF201」を発表。人形部の各関節を特殊なワイヤー駆動方式で駆動し、駆動力を発生するサーボモーターや制御用のCPUは下部に設けられた「からくりユニット」内に収納する事で、スリムな外観と静かな動作音を兼ね備えた真のモーションフィギュアーとしています。
また、今回の等身大モーションフィギュアーでは、新たな特許技術(特許第6408748号)として美しい外観と関節を構成する方法やモーターの配置と回転力による駆動力の伝達方式(リモートモーター方式)を取得したとのこと。それにより、入手が容易でメンテナンスがしやすい一般産業用サーボモーターを用いてスリムな少女型の体形をも実現する事が可能となったとしています。