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Amazon、インディーズ無料マンガ基金を継続、2019年は総額5,000万円をマンガ作家に分配! ~昨年7月創設、2018年は半年で2,000万円以上を分配

[2019/2/13 18:34]

 Amazonは2月13日(水)、「インディーズ無料マンガ基金」の2019年度の継続を発表しました。2019年1月から12月までに、2019年分として新たに総額5,000万円を用意し、作品の人気度に準じてマンガ作家に分配金を提供します。

 「インディーズ無料マンガ基金」は、マンガ作家が自作品をKindleストア上に手軽に無料でセルフ出版できる「Kindleインディーズマンガ」と同時に、2018年7月に創設されました。

 「インディーズ無料マンガ基金」、「Kindleインディーズマンガ」は、いずれも日本独自のプログラム。日本全国どこにいてもマンガを描いて出版したいと考えるマンガ作家を応援し、同時に、読者により多様なマンガ作品を提供できることを目指しています。

 2018年には、7月に基金を開始してから12月までの約6カ月間に、2,000万円以上を数百人のマンガ作家に分配。「Kindleインディーズマンガ」をきっかけとして、新進気鋭のマンガ作家も生まれており、一般企業に勤めながら執筆活動を続けるマンガ作家、アイタローさんもその1人です。

 アイタローさんは、2018年12月に「江戸時代の経済入門!」をKindleで公開し、プロのマンガ作家による作品を含めた数千作品が名を連ねる中、「Kindleマンガの売れ筋ランキング(無料)」で1位を獲得しました。

 Amazon Day One Blogでは、アイタローさんのインタビューを掲載しています。それによると、アイタローさんは少しずつ描きためた「江戸時代の経済入門!」を1冊の本に仕上げたのは2018年11月。電子書籍と紙書籍の両方を作成し、即売会イベントに出展したものの、当日売れたのは数十冊程度だったとのこと。

 Kindleインディーズマンガを知り、12月に登録すると公開後たちまち読者を増やし、爆発的な人気を得ることになりました。

 「Kindleインディーズマンガ」は登録も利用も無料。これからやってみようかという人は、アイタローさんのインタビューに目を通すと、セルフ出版のイメージがつかみやすいかもしれません。

[工藤ひろえ]