走行中にハンドルがロックされて事故が発生 ブリヂストンとヤマハの自転車の「一発二錠」が誤動作~「一発二錠」ケースが破損していたら乗らないように注意喚起
消費者庁が24日、ブリヂストンサイクルが平成2003年9月から2015年5月までに製造し、ブリヂストンサイクルとヤマハ発動機がそれぞれ販売したハンドルロック「一発二錠」を搭載した自転車・電動アシスト自転車で、ハンドルロックケースの破損などが原因で誤作動し、ハンドル操作ができなくなり転倒するなどの事故が発生しており、ハンドルロックのケースが破損している場合はすぐに自転車の使用を中止するよう注意喚起しています。
「一発二錠」は、ハンドルロック(前錠)と後輪錠(サークロック)を組み合わせた錠前システムで、後輪錠(サークロック)の施錠・開錠と連動してハンドルロック(前錠)も施錠・開錠する機構。2019年6月24日の時点で、2件の重大事故などが通知されており、ブリヂストンサイクルとヤマハ発動機から6件の重大製品事故の報告(うち2件は重大事故等と同一。記載以外の3件は調査中)があったとのこと。
【重大事故】
事故発生日:2017年4月6日
通知受理日:2017年8月30日
被害状況等:重傷1名(靭帯損傷等)
事故内容:電動アシスト自転車で走行中、当該製品のハンドルがロックし、転倒、負傷した。(事業者ブリヂストンサイクル)
事故発生場所:東京都
事故発生日:2017年5月31日
通知受理日:2017年7月21日
被害状況等:重傷1名(骨折等)
事故内容:自転車で走行中、ハンドルがロックし、転倒、負傷した。(事業者ブリヂストンサイクル)
事故発生場所:東京都
事故発生日:2018年8月3日
通知受理日:2018年9月12日
被害状況等:重傷1名(擦過傷)
事故内容:電動アシスト自転車で走行中、ハンドルがロックし、転倒、負傷した。(事業者ヤマハ発動機)
事故発生場所:東京都
ハンドルロック「一発二錠」を搭載した自転車・電動アシスト自転車を使用している場合は、乗車前に以下の2項目を必ず確認し、異常が確認された場合は、すぐに自転車の使用を中止するよう呼びかけています。「ケースの破損だからと思って乗り続けていると危険です」としています。なお、ブリヂストンサイクルとヤマハ発動機では、無償点検・改修を実施しています。
1.ハンドルロック「一発二錠」のケースの破損
ハンドルロック「一発二錠」は、異常な強い力が加わると、内部の部品が破損しないように、ケースの表示部分が割れて異常を知らせる構造になっており、ケースの表示部分が割れていないかの確認が重要。
2.ハンドルロック表示窓・ハンドルの動き
ハンドルロックには、施錠・開錠を識別する表示窓があり、後輪錠を操作したときに、施錠時に「赤」、開錠時に「青」を確実に表示するかを確認。また、開錠時、ハンドルの動きにひっかかりがないかも要確認。