いよいよ明日7/2(火)開幕! 「高畑勲展─日本のアニメーションに遺したもの」~高畑勲監督の業績を読み解く初の回顧展~東京国立近代美術館で
高畑監督が日本のアニメーションに遺した業績を総覧する、初の回顧展「高畑勲展─日本のアニメーションに遺したもの」が東京国立近代美術館で2019年7月2日(火)から開催されます。
開催期間は、2019年7月2日(火)から10月6日(日)までの3カ月あまり。観覧料は、一般 1,500円、大学生 1,100円、高校生 600円(税込)。中学生以下は無料です。
7月2日(火)から開催される「高畑勲展」では、これまで未発表だった高畑監督の制作ノートや絵コンテなどの貴重な資料を通して、高畑演出術の秘密に迫ります。
絵を描かない監督がどのようにして歴史に残るアニメーションをつくったのか、他のクリエイターたちとの交流や共同制作の過程を通して明らかにします。
高畑勲監督は、1959年に東映動画(現・東映アニメーション)に入社。1968年、劇場用長編初演出作品となる「太陽の王子 ホルスの大冒険」を完成させます。1974年には誰もが知るテレビアニメの名作シリーズ「アルプスの少女ハイジ」全話を演出。1976年には「母をたずねて三千里」、1979年には「赤毛のアン」の全話演出を手がけました。
その後 1981年公開の映画「じゃりン子チエ」、1982年公開の映画「セロ弾きのゴーシュ」を監督。1984年公開の宮崎駿監督作品「風の谷のナウシカ」ではプロデューサーを務めました。
1985年、スタジオジブリ設立に参画。自らの脚本・監督作品として、「火垂るの墓」(1988)、「おもひでぽろぽろ」(1991)、「平成狸合戦
ぽんぽこ」(1994)、「ホーホケキョ となりの山田くん」(1999)、「かぐや姫の物語」(2013)を制作。
「かぐや姫の物語」では、デジタル技術を駆使して手描きの線を生かした水彩画風の描法に挑み、従来のセル様式とは一線を画した表現を実現するなど、最後まで新しい表現に挑戦し続けました。
展覧会では、「1章 出発点─アニメーション映画への情熱」、「2章 日常生活のよろこび─アニメーションの新たな表現領域を開拓」、「3章 日本文化への眼差し─過去と現在との対話」、「4章 スケッチの躍動─新たなアニメーションへの挑戦」の4章に分け、高畑勲監督の演出の秘密に迫ります。
なお、「高畑勲展」は、今後岡山での開催を予定しています。関西以西の方は、岡山での開催まで待っても良さそうです。
展覧会概要
<展覧会名>
高畑勲展─日本のアニメーションに遺したもの
Takahata Isao: A Legend in Japanese Animation
<会場>
東京国立近代美術館 1 階 企画展ギャラリー
東京都千代田区北の丸公園3-1)
<会期>
2019年7月2日(火)~10月6日(日)
<観覧料(税込)>
一般 1,500円、大学生 1,100円、高校生 600円、中学生以下は無料
<休館日>
月曜日(ただし、7月15日、8月12日、9月16日、9月23日は開館)
7月16日(火)、8月13日(火)、9月17日(火)、9月24日(火)
<開館時間>
10:00~17:00(金、土曜日は 21:00 まで)
※入館は閉館 30 分前まで
<主催>
東京国立近代美術館、NHK、NHKプロモーション
<企画協力>
スタジオジブリ
<協力>
(公財)徳間記念アニメーション文化財団
<協 賛>
凸版印刷