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ユニクロ・GUのショッピングバッグが紙製に変更して1枚10円に有料化 ファーストリテイリングが2020年までに使い捨てプラスチック包装を85%削減施策を発表

[2019/7/4 09:42]

 ユニクロなどを運営するファーストリテイリングが3日、地球環境に配慮した持続可能な事業構築に向けた取り組みの一環として、使い捨てプラスチックの使用削減に関するグループ方針を策定。これに基づいて、2020年中を目処に全世界のファーストリテイリンググループ全体で、店頭で消費者の手に渡る使い捨てプラスチックのうち、ショッピングバッグと商品パッケージの85%に当たる約7,800トンの削減を目指すと発表しました。

9月から全世界で順次導入する環境配慮型紙製ショッピングバッグ(左:ユニクロ  右:ジーユー)

 グループ方針は、「サプライチェーン全体で不要な使い捨てプラスチックを原則として撤廃、使わざるを得ないものについては環境配慮型素材に切り替える」。施策は「プラスチック製ショッピングバッグの廃止と環境配慮型紙袋への切り替え」、「オリジナルエコバッグの販売と、利用促進に向けたショッピングバッグの一部事業での有料化」、「商品パッケージのプラスチック撤廃・代替素材への切り替えに向けた具体的検証の開始」の3つ。

 今後も、サプライチェーン全体で使い捨てプラスチックの使用状況の把握を進め、不要な使い捨てプラスチックの撤廃を目指すとしています。

【1.プラスチック製ショッピングバッグの廃止と環境配慮型紙袋への切り替え】

 2019年9月1日から、現在日本をはじめ世界12カ国・地域の事業で使用しているプラスチック製ショッピングバッグを、FSC認証(森林認証)を受けた紙または再生紙を使用した環境配慮型の紙製に順次切り替え。

 欧州のユニクロや、セオリー、コントワー・デ・コトニエ、プリンセス タム・タム、プラステの各ブランドなど、すでに紙製ショッピングバッグを導入している事業および地域でも、2019年9月以降順次、環境配慮型の紙製ショッピングバッグに切り替え。

【2.オリジナルエコバッグの販売と、利用促進に向けたショッピングバッグの一部事業での有料化】

 紙を含めた資源の有効活用に向け、ショッピングバッグ全体の使用量を減らす目的で、2019年9月以降順次、国内外のユニクロ、ジーユーの全店舗および全世界のコントワー・デ・コトニエ、プリンセス タム・タム店舗でオリジナルのエコバッグを販売。

 エコバッグの利用促進のため、日本国内のユニクロとジーユーでは、2020年1月14日から全店舗でショッピングバッグを有料化、1枚一律10円(税別)で販売。欧州、北米、韓国など海外16カ国・地域のユニクロとジーユーでも、2019年9月以降それぞれショッピングバッグを有料化。

【3.商品パッケージのプラスチック撤廃・代替素材への切り替えに向けた具体的検証の開始】

 2019年秋冬シーズンからユニクロのルームシューズなど一部商品でプラスチック製パッケージを廃止。ヒートテックやエアリズム、その他インナー類など、ユニクロ、ジーユーの一部商品パッケージに使用するプラスチックも紙など代替素材への切り替えを目指し、2019年夏から検証を開始。

[古川 敦]