都心に24時間完全無人のお寺ホテルが誕生!! 東京・浜松町に宿坊「Temple Hotel 正伝寺」オープン~「お寺一軒家貸切」もあり
「お寺ステイ」を運営する株式会社シェアウィングと、東京・浜松町駅近くのお寺「日蓮宗 松流山 正傳寺」は、24時間完全無人の宿坊(宿泊施設)「Temple Hotel正伝寺(テンプルホテル正伝寺)」をオープンしました。
宿泊料金は20,000円から。
「Temple Hotel正伝寺」は、日本初の24時間完全無人化を実現した宿坊。宿泊予約はWebサイトから行えます。
宿泊者は、テレビ電話を通して好きな時間にチェックイン・チェックアウトを完了できます。また、敷地内の本堂やお寺内の会議室も予約が可能。
主なターゲットは海外からの来日観光客で、「Temple Hotel正伝寺」の宿泊者には、「お守りづくり」「数珠づくり」「写経」の体験も提供予定。もちろん、国内旅行の日本人も利用することができます。
部屋は最大6名泊まれる「桜の間」と「橘の間」、最大12名で利用できる「お寺一軒家貸切」の3つを用意。
「桜の間」「橘の間」は、最大6名ですが1名から予約可能で、1・2名で利用の場合は1泊1室20,000円。ビジネスホテルの狭い空間が苦手という“おひとりさま”での利用にもいいかもしれません。
一軒家貸切は1泊40,000円。寝室が2室で1室はキングサイズベッド×2、1室はふとんが2組。さらに、共用スペースにソファーベッド×1、ふとん2組があります。バスルームも2つあるので、2組のファミリー旅行や、サークルの宿泊などでも寝室・バスルームとも分けて使えます。
日本には7万7,000以上のお寺が存在しますが、その3割以上が檀家減少を主な理由とした後継者不足に直面。今後消滅していくことが予測されているそう。
シェアウィングでは、社寺の持つ観光資源・空間資源・地域の資源を最大限に活用し、檀家に代わる新たなファンやコミュニティを形成することが全国の寺院に求められていると考え、今回の宿坊オープンにも取り組んでいるとのこと。
無人運営としたのも、檀家が減ったお寺では収入を補うためサラリーマンと兼業の住職が多く、過労死予備軍となっている住職さんも少なくないことから、ITを活用して業務効率を高めようという試みです。
また、東洋学園大学と共同して、インバウンド観光客の誘致プロジェクトも開始。学生のプレゼン発表のうち優秀なものを元に、インバウンド観光客へ向けた体験提供を予定しています。