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潜水艦や戦車など掲載で「はじめてのはたらくくるま 英語つき」を増刷しないと発表 「『くるま』ではない乗り物、武器的な乗り物掲載に、指摘や問い合わがあった」と講談社ビーシー

[2019/7/28 12:26]

 講談社ビーシーが22日、2018年11月に講談社から刊行された、講談社ビーシー編集のBCキッズ「はじめてのはたらくくるま 英語つき」(30ページ/税別1,000円)の20~25ページの記述について、適切な表現や情報ではない箇所があったとして、以降の増刷は行なわないと発表しました。

はじめてのはたらくくるま 英語つき

 「はじめてのはたらくくるま 英語つき」は、持ち運びに適しているというコンパクトで頑丈な装丁で、きれいな写真で子供が大好きな「のりもの」全般を紹介している、3~6歳向けの書籍。小学校英語必修化を受けて、各名称にはカタカナでの読み方ガイド付き。

 消防車、救急車、パトカー、バス、トラック、建機、さらには潜水艦や戦車などが掲載され、それぞれの写真には専門誌スタッフによる詳細な解説つき。厚紙コート加工なので汚れに強く、多少乱暴にめくっても傷つかないとのこと。

 講談社ビーシーでは、「『くるま』というカテゴリーに入らない乗り物、武器としての意味合いが強い乗り物が掲載されていることに関しまして、読者の皆様方からご指摘やお問い合わせをいただきました」と説明。「当該の書籍が3~6歳という未就学児を対象とした『知育図鑑』として適切な表現や情報ではない箇所があったと考えている」と、増刷を行なわない理由を説明しています。

 同社では「今後、皆様方のご指摘やご意見を活かして『図鑑』のジャンルに限らず、書籍の編集、発行をする際には、より細心の注意を払い、適確な情報を読者の皆様に届けられるよう、一層努力する」としています。

[古川 敦]