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あさりちゃんが22年前に消費税10%を予想していた!? ネットで話題の漫画が丸々一話公開~合作50周年記念で公式サイトリニューアル。幻の姉妹合作の第一作も世界初公開

[2019/8/2 11:47]

 「二人組による1コミックシリーズ最多発行巻数(女性作家)」として、ギネス世界記録に認定された漫画「あさりちゃん」の作者・室山まゆみ氏が、初めて姉妹で合作を描き始めてから、2019年で50周年を迎え、これにあわせ小学館では、2019年8月1日(木)に「あさりちゃん」の公式サイトを大幅にリニューアルしました。

 さらに、同日より、あさりちゃん本人がTwitterを開始しました。永遠の小学四年生、あさりちゃんがついにTwitterデビュー。元気でワイルドなあさりちゃんから、いったいどんなツイートが飛び出すか、ママ・パパ・タタミおねーちゃんも今からどきどきハラハラだとか。

 また、リニューアル記念企画として、あさりちゃん公式サイトで、デビュー前の中学生時代、初めて姉妹合作で描いた作品が世界初公開されています。さらに、SNSで「あさりちゃんが未来を予言していた!?」と話題になっている、あの一話もまるごと掲載されています。

 室山まゆみ氏がまんがを本格的に描き始めたのは中学生時代。これまでデビュー前の作品は公開されたことがありませんでしたが、今回、熊本の室山まゆみ氏の書庫から最初期の原稿が発見され、特別公開することになったとのこと。公開された全10ページのまんが「吸血鬼」は、室山まゆみ氏が中学三年生と中学一年生だった時の初めての合作。

「吸血鬼」扉
「吸血鬼」2ページ

 まんが評論家の竹熊健太郎氏は、「これはすごい! 中学生にして、これはもう“作家”の仕事です! 重要なのは、このかけあいを楽しんでやっていること。決してテクニックではなく、キャラクターを動かして読者を喜ばせることを、作者が楽しんでいる。その初心を、お二人は50年間ずっと持ち続けているのだと思います。だからこそ、50年にわたって姉妹で児童まんがを描き続けるという、まさにギネス級の偉業を達成できたのでしょう」と絶賛しています。

 また、1997年に刊行された「あさりちゃん」54巻には、「消費税が10%になる」「政治に無関心ではダメだ」と二十年後の今を予言していたかのような一話が収録されており、2019年7月21日(日)に投開票された「第25回参議院議員通常選挙」の時期にTwitterで「未来を予言していた」と話題となりました。今回、この漫画「ああ消費税」が一話まるごと無料公開されています。

「あさりちゃん」とは

 小学4年生の主人公、浜野あさりの周囲で起こる出来事を中心に描いたギャグ作品。1978年に「小学二年生」で連載スタート。連載は「小学一年生」~「小学六年生」、「コロコロコミック」、「ちゃお」と広がる。1982年にテレビアニメ化、1985年には第31回小学館漫画賞を受賞。そして2014年、コミックスの100巻到達を機に35年間の連載は完結。同年「二人組による1コミックシリーズ最多発行巻数(女性作家)」として、ギネス世界記録に認定された。

 作者の室山まゆみ氏は、熊本県出身の姉妹まんが家。姉・室山真弓さん、妹・真里子さん、2人の共同ペンネーム「室山まゆみ」で、1976年「別冊少女コミック」(小学館)の「がんばれ姉子」でデビューしました。

[古川 敦]