メルカリに続いてヤフオク!も“高額マスク転売屋”に注意、「必要な方が必要な量を確保できるよう」配慮を求める
2月4日にフリマサービス「メルカリ」を運営するメルカリが「マスクの取引に関するご協力のお願い」と題したお知らせを公開したのに続いて、2月5日に、ネットオークション「ヤフオク!」が利用者に配慮を求めるお知らせを公開しました。
いずれも、マスク自体の出品を禁止することは難しいため、高額転売者んどに良識ある利用を呼びかける内容となっています。
「メルカリ」はお知らせで、「マスクは禁止出品物には該当しませんが、利用者の皆さまにおかれましては、社会通念上適切な範囲での出品・購入にご協力をお願いいたします。」「また、お客さまのお取引の状況によっては、事務局から入手経路を確認させていただく場合や、商品の削除・利用制限等を行わせていただく場合もございます。」と警告。
メルカリでマスク出品者の説明を読むと「出品が削除されたので再出品します」といった記述も見られ、実際に出品を運営に削除されたユーザーもいるようです。
「ヤフオク!」は、出品削除といった対処には触れず、「日本全国でマスクや除菌用品が品薄状態になっていることに鑑み、必要な方が必要な量の商品を確保できるよう、ご配慮くださいますようお願いいたします。」と利用者に配慮を呼びかけています。
新型コロナウイルス肺炎の国内患者発生からマスク不足が加速
新型コロナウイルス肺炎の国内患者発生により加速したマスク不足。2月1日(土)・2日(日)の週末でマスクを探してドラッグストアを回った人も多く、全国的にマスクが売り切れる状態となりました。Twitterなどでは「こんな田舎だから大丈夫と思っていたら本当になかった」といった声が多く上がっています。
新型コロナウイルスは1万分の1mm程度、ナノ単位の大きさなので、マスク生地は通過してしまいます。そのためマスクで新型コロナウイルスを完全にブロックすることはできませんが、満員電車などで咳やくしゃみで飛散する唾液など、ウイルスを含む飛沫を浴びることを防ぐには一定の効果があるとされています。
2月から花粉の飛散シーズンに入ることもあり、マスクが買えないと聞いて、マスク確保に走る人も多数。花粉症の人にとっては死活問題だけに、マスク不足に拍車がかかっているのが現状です。
また、マスク着用がルールになっている食品を扱う仕事や医療関係などでもアルコール消毒液やマスクが不足してきているといったTwitterのつぶやきも多く見られます。
こうした状況の中、フリマアプリに10倍以上の価格でマスクが多数出品されていることから“転売屋”への批判が高まっています。
2月5日には、消費者庁の伊藤明子長官が会見でマスクの高額転売にふれ、フリマアプリのサービス事業者などに対応を要請する考えを明らかにしており、常識の範囲を大きく超えるような“ぼったくり”高額転売については今後減っていくことを期待したいところです。
ただし、高額転売屋が販売している場所はフリマアプリだけではありません。Amazon.co.jpのマーケットプレイスや、楽天市場などでもマスク不足につけこむような10倍、20倍といったプレミア価格での販売が見られます。