アルコール71%配合と表記も、実際は大幅に下回ってた! 消費者庁がメイフラワーの「ハンドクリーンジェル」に措置命令~韓国から輸入し、同社がラベルの表示内容を決定
消費者庁が19日、株式会社メイフラワーに対し、同社が供給する「ハンドクリーンジェル(300ml)」(JANコード:8809317116396)の表示について、優良誤認(景品表示法法第5条第1号に該当)が認められたことから、措置命令を行なったと発表しました。
「ハンドクリーンジェル(300ml)」には、容器に貼付したラベルに「ハンドクリーンジェル Hand Cleaning Gel 手指用洗浄ジェル アルコール71%配合」と表示することで、あたかも、アルコールの配合割合は、71パーセントであるかのように表示をしていましたが、実際のアルコールの配合割合は、71パーセントを大幅に下回っていたとのこと。今回、認定された表示期間は2020年4月4日から4月14日までの間。
措置命令の内容は、「一般消費者に対し、実際のものよりも著しく優良であると示すものであり、景品表示法に違反するものである旨を一般消費者に周知徹底する」、「再発防止策を講じて、これを役員及び従業員に周知徹底する」、「今後、同様の表示を行わないこと」。
メイフラワーは、東京都千代田区神田神保町1丁目2番地5に本店を置き、化粧品等の製造、輸入、販売業等を営む事業者で、「ハンドクリーンジェル(300ml)」のラベルの表示内容を自ら決定していると認定されています。
メイフラワーは4月14日付で、「ハンドクリーンジェルのアルコール濃度不足についてのお詫びとお知らせ」を公開。「ハンドクリーンジェル(300ml)」はミドコスメティクス社(韓国)より輸入し、化粧品として製造販売登録を行なっており、製造販売登録にあたりミドコスメティクス社より化学物質等安全データシート(SDS)及び全成分表にて71%のアルコールを確認していたものの、複数の指摘を受け日本国内の分析試験所にて再計測したところ表示濃度と大幅に異なる事が判明したとしています。
それを受けて、消費者庁へ報告・相談を行ない、返品対応することを決定。なお、当該商品を原因とする健康被害の報告は受けていないとのとのことです。Amazon.co.jpの製品レビューでも、この発表以前から「71%も配合されていないのでは?」と疑問の声が挙がっていました。
同社では、「お客様をはじめ関係各位には、多大なるご迷惑をおかけしますことを深くお詫び申し上げます。弊社と致しましては、今後、より一層品質管理に万全を期し、徹底して、再発防止に取り組んで参ります」と謝罪しています。
また、、「アルコール濃度不足」、「ポンプノズルをOPEN方向に回してもジェルが出ない」ことに対し、返品対応し、購入店舗/本数/日時がわかる購入明細(レシートやWeb購入履歴の写し)を同梱の上、QUOカード送付先住所・電話番号・氏名をメモなどに記入し、対象品を着払いで送付すると、同社で内容が確認でき次第、製品代金相当(1本あたり2,000円分)のQUOカードを返送するとしています。