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「アマビエ」の次は「わらべ地蔵」!? 静岡のデパートが店内にコロナ退治のお地蔵さんを安置~静岡の石彫家が疫病退散を願って制作

[2020/6/24 14:48]

 松坂屋静岡店は、2020年6月20日(土)から、新型コロナの一刻も早い終息を願い、売場の一角に「疫病退散」のお地蔵さん「いっこく童さん」を安置しました。

松坂屋静岡店 本館6階 美術画廊前に設置された「いっこく童さん」

 安置されたお地蔵さんは、藤枝市出身の石彫家・杉村孝氏が疫病退散を願って制作したもの。

 「いっこく童(わらべ)さん」と名づけられたこの石彫は、目をぎゅっとつむり、口は一文字。世界的に脅威を与えている新型コロナウイルスを憂い、疫病封じの一助となればという思いが込められています。

 柔和な表情を浮かべた地蔵わらべは、四角い顔で人々を疫病から盾となって守る強さもあわせ持っています。

 二頭身の愛らしい「いっこく童さん」は、売場の一角に安置されているので、誰でも会うことができます。

 杉村孝氏の石彫作品は、京都の大原三千院のほか、静岡県内の宝泰寺、地持院、宝珠山十輪寺など数々の名刹に安置され、訪れる人々の心を和ませています。

 「いっこく童さん」も松坂屋の来店客の多くが足を止め、じっと見つめる人も少なくないとのこと。記念に写真を撮っておけば、後から「2020年はコロナ禍で大変だったな」とすぐ思い起こせそうです。

[工藤ひろえ]