ライフ

みずほ銀行が新規口座の紙通帳発行を有料化。税込1,100円に! 通帳・印鑑・ペーパレスの「みずほ e-口座」の取扱開始~手形用紙・小切手用紙の交付手数料も3倍以上に

[2020/8/21 11:47]

 みずほ銀行が21日、「通帳レス」・「印鑑レス」・「ペーパレス」を軸とした「デジタル・リモートサービス」の拡充および手数料改定をすると発表。近年のニーズの変化や、新型コロナウイルス感染症による「新しい生活様式」に対応するため、来店することなく取引できる「デジタル・リモートサービス」の利用を拡大するため、店舗や紙での取引に係る手数料が改定されます。

 みずほ銀行では「いつでも・どこでも取引ができる等お客さまの利便性を高めると同時に、通帳や印鑑等の盗難・紛失の心配がなく、環境にも優しいオンラインサービスを提供する」としています。

 具体的には、2021年1月18日に「通帳・入金帳」を発行しない「みずほ e-口座」(個人・法人)の取扱を開始。「みずほ e-口座」では、個人口座には、通帳発行の代わりに、いつでも・どこでも、最大10年間分の取引明細をオンラインで確認できる「みずほダイレクト通帳」が提供されます。また、サービス開始とともに、1万名に1,000円が当たるキャンペーンなどの実施も予定されています。

 法人口座は、インターネットバンキングで利用明細を確認できます。また、リーフ口口座(通帳を発行せず取引明細を「リー)」で提供する預金口座)に切り替えることで、各種取引明細がウェブ上で確認できる「みずほ WEB帳票サービス」を利用でき、2021年1月18日から、同サービスで確認可能な帳票が拡大されます。

 また、「みずほ e-口座」の取扱開始に伴い、紙の通帳の発行を希望する場合、2021年1月18日以降の新規開設口座については、通帳発行手数料が新設されます。現在は無料の通帳の新規発行・繰越が、1冊1,100円(税込)かかるようになります。

 なお、2021年1月17日以前の開設口座や通帳発行・繰越時70歳以上なら手数料は発生しません。また、通帳発行手数料は個人・法人ともに対象ですが、みずほマイレージクラブ S ステージ適用の個人は繰越時の手数料は無料です。なお、通帳再発行手数料(通帳喪失時等に再発行する際の手数料)は、1冊1,100(税込)で変更されません。

 また、すべての口座を対象に、毎年1月末時点で1年間以上記帳取引のない口座を、毎年3月上旬に自動的に通帳レスの「みずほ e-口座」に変更されます。なお、2021年のみ2月下旬~3月上旬に複数回に分けて変更されます。変更となった場合も、キャッシュカードやみずほダイレクトなどでの取引は引き続き可能で、通帳の発行を希望する場合は、無料で再発行されます。

個人口座の印鑑レス・通帳レス・ペーパレスでの店舗取引開始

 2020年10月から、個人の店舗取引で、印鑑の捺印や通帳の提示、申込書等の記入なく、タブレットへの入力で申込が完結するサービスが段階的に開始されます。取引内容をタブレットに入力し、キャッシュカードの暗証番号かスマートフォンの生体認証機能を利用し本人確認することで、申込が完了します。

 このサービスの取扱開始により、口座開設時に印鑑の登録が不要となります(登録することも可能)。新勘定系システム「MINORI」により、大手銀行で初めてタブレットから勘定系システムへのデータの直接送信が可能となり、銀行側での申込書類の確認、印鑑の照合、オペレーションなどのプロセスを削減し、スピーディーな手続きが可能となるとのことです。

 対象取引は入金/出金/振込/税公金の支払/口座開設/住所等の変更届/キャッシュカード等の喪失・再発行/マイナンバー届出。

印鑑レス・ペーパレスでの効率化サポートと一部手数料改定(個人・法人)

 「印鑑レス」・「ペーパレス」で利用できる「でんさい」の振出取引を新たに開始する場合、発生記録手数料が1年間額となるでんさいシフト応援プロジェクトが実施されます。でんさいを利用することで、支払事務が効率化でき、手形の紛失・盗難リスクを回避することができます。

・実施期間:2020 年 8 月 21 日~2020 年 12 月 30 日
・発生記録手数料(債務者請求方式):当行あて 440円(税込)、
                 他行あて 880円(税込)が半額

 また、2021年1月4日から、手形用紙・小切手用紙の交付手数料が改定されます。

[古川 敦]