「地球の歩き方」が学研プラスが新設する地球の歩き方社(仮称)に来年元日に譲渡~ダイヤモンド・ビッグ社が新型コロナの世界的流行により事業継続の引き受けを打診
ダイヤモンド・ビッグ社が16日、「地球の歩き方」を中核とする同社の出版事業及びインバウンド事業を、学研ホールディングスの100%子会社である学研プラスが今後新設する子会社に事業譲渡する予定と発表しました。
同社は、昭和44年の設立以降、主要コンテンツであり全国的に高い知名度の「地球の歩き方」をはじめとする海外旅行ガイドブックの出版を中心に事業を展開し、近年はインバウンド旅行者向け冊子等の製作にも注力しています。
2020年も「地球の歩き方」シリーズ初の国内版「東京」が発売2カ月で7万部を達成するなど活発な出版活動を展開していましたが、今年に入り、新型コロナウイルス感染症の世界的流行により海外旅行関連の事業環境が大きく変動したことなどを受け、事業の維持と発展を図るべく、学研プラスに事業継続の引き受けを打診したとのことです。
学研プラスとしても、海外旅行文化の代名詞とも言えアクティブシニアから若年層まで根強いファンの多い「地球の歩き方」の歴史を踏まえ、ブランド価値や優れたコンテンツ創出力、デジタルへの展開可能性、グループ各事業のグローバル展開におけるシナジー等を総合的に鑑みた上で、学研グループ全体の今後の二大成長戦略である「DX」と「グローバル」での拡大に寄与するものと考え、事業を譲り受けることにしたとしています。
今後、この事業譲渡契約に基づき、2021年1月1日に学研プラスが新設する子会社「株式会社地球の歩き方」(仮称)に事業譲渡する予定としています。同日以降は、「株式会社地球の歩き方」が出版物の発行やインバウンド事業、デジタルサービス展開を行ない、学研プラスが出版物の発売元となって、事業の継続発展に努めていくとのことです。
ダイヤモンド・ビッグ社では「長年にわたり、読者の皆様には当社の出版物・コンテンツをご愛読頂き、また、関係各位には当社事業にご理解ご協力賜りまして、誠にありがとうございます。今後とも、学研プラス新会社様のもとで出版される『地球の歩き方』等の書籍・コンテンツに引き続きのご愛顧を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます」と感謝の言葉を述べています。
なお、2021年1月1日以降の旧タイトルの送品については、旧タイトル商品に新ISBNコードを附番し「地球の歩き方社発行・学研プラス発売」として学研プラスより販売を予定しているとのことです。