ライフ

山岳写真とヌード写真を並べてみたら… 藤代冥砂「山と肌」写真展が明日1日(火)から開催~山を愛する人、ヌードを愛する人を大いに刺激した同名写真集刊行から3年

[2020/11/30 22:11]

 「山岳写真とヌード写真を並べて見せたらどうなるのだろう?」 そんな素朴な好奇心から生まれた写真集「山と肌」(B4変型判120ページ/税別2,900円)。玄光社から2017年に発刊され、山を愛する人、ヌードを愛する人、双方を大いに刺激した写真集と同名の写真展「山と肌」が、満を持して2020年12月1日(火)から開催されます。

写真集「山と肌」

Meisa Fujishiro(@meisafujishiro)がシェアした投稿

 「好きなものを思うままに撮ったら、山と肌が出会うことだってある」 どのジャンルにも属さない写真家、藤代冥砂氏の本分が発揮される展示としています。

 登山家の野口健さんは「山に登っていると、ときに山の表情や鼓動、また生々しさを感じることがあります。山と女性というのは意外な組み合わせのようで、実は世界の多くの山が女性と重ねられています。実際に富士山もエべレストも女神です。この会場で皆さんも山と女性の重なりを感じることができると思います」とコメントを寄せています。

 会場では全ての展示作品を限定数1で販売。販売された作品は改めて藤代氏の手により1枚1枚丁寧にプリントを行ない、サインを入れて購入者に届けられます。なお、作家も愛用するデザインもクールな「山と肌」フォトTシャツも数量限定で販売され、会期中はトークショーも行なわれる予定です。

写真展ステートメントより

「写真撮りのバラッド

嗚呼、写すことは難しいことじゃない
ただ目の前に身をまかせ
頭の中を空っぽにするだけ

嗚呼、目を開ければ胸の中に写る
輝かしい光景やあなたとの毎日」

こんな替え歌を口ずさみながら、
頭の中を空っぽにして生きていたら、
僕は山を歩き
女の人を裸にすることが
好きになっていた。

どうか空っぽになって見ていただきたい。僕は空っぽの容器と人生を愛しているのである。
好きなことを並べるだけの手つきを信じているのである。

写真展「山と肌」開催概要

会期 :2020年12月1日(火)~12月13日(日)(月曜休廊)
時間 :10:00~19:00(最終日17時まで)
入場料:500円
会場 :Nine Gallery 東京都港区北青山 2-10-22(谷・荒井ビル 1F)
アートディレクション:三村漢氏

藤代冥砂氏のプロフィール

 1967年千葉県生まれ。明治大学商学部卒。90年代にデビューして以来、女性のポートレイトやヌードを中心に、旅、風景、ミュージシャン、ファッション、広告などの分野を縦横無尽に横断し、日本の写真界に独自の地位を築き、多くの影響力を与えた。写真集は80冊ほど。

 「週刊朝日」の表紙連載、女優の写真集シリーズ「月刊アクトレス」などで大衆にも知られる存在となり、写真集を出すたびにスタイルを変えている稀有なアーティストでもある。小説家としても活躍中。

[古川 敦]