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世界初“等身大”プラモデル型郵便ポストが静岡市街に登場! まちがどんどんプラモになる「静岡市プラモデル化計画」除幕式でプラモニュメントを披露~国内プラモの約8割生産の「模型の世界首都静岡」をアピール

[2021/3/23 08:36]

 2021年3月19日(金)に、静岡市の観光交流人口の増加を目的とした、まちそのものがどんどんプラモデルになるプロジェクト「静岡市プラモデル化計画」第一弾のプラモニュメントの除幕式が執り行なわれ、「ロゴプラモニュメント」を始め、合計4基の「プラモニュメント」がお披露目されました。

 2020年2月のプロジェクト立ち上げ以降、静岡市は新型コロナウイルスの影響により、生活や経済に多大な打撃を受けています。今回の除幕式では、市民が下を向くこの時期だからこそ、「静岡市プラモデル化計画」をコロナ禍で苦しむ地方の復興の礎にしていきたいという願いが込められているとのことです。

 静岡市が生産の80%以上を担うプラモデルを武器に、まち全体をプラモニュメントが点在する魅力的な場所にすることで、 静岡市に他地域から人が集まる未来をつくるため、そのチャレンジの第一歩として今回の除幕式が挙行したとしています。

 静岡市清水区在住の横田遼(よこたりょう)君(10歳)と、横田竣(よこたしゅん)君(7歳)が、ポストプラモニュメントへ初の投函を行ない、ハガキには、東京に住む祖父母に向け「コロナが落ち着いたらまた遊びに来てね。楽しみにしてます」と言葉を綴り、プラモデルとなったポストへ投函しました。

 除幕式に出席した静岡市長 田辺信宏氏は「(プラモデルの)ハードソフトの手法を駆使して、静岡市をプロモートする。静岡市を、世界に発信をしていくシティプロモーションの大きな素材にしていきたい」と、本プロジェクトにかけた想いを明かし、 「世界中から人が集まる街、世界に輝く静岡の実現に向けて、この静岡らしさを追求する、模型の世界首都、今日からスタートです」と、静岡市の展望を語りました。

今回設置されたプラモニュメント

【ポスト】
 日本郵政の協力で、郵便ポストを“そのまんま”プラモニュメントに。実際にハガキ・郵便物を投函することが可能で、本物のポストと同じように使用できます。設置場所は静岡市役所静岡庁舎青葉通り側。

【ロゴ】
 国内プラモデルの約8割を生産している静岡市をアピールするため、「模型の世界首都静岡」という文字がはまっているプラモニュメント。人型プレートの前に立つことで、自分がプラモデルの一部になったかのような写真撮影ができます。設置場所はJR静岡駅南口タリー/ツインメッセ静岡。

【PR看板】
 「静岡市プラモデル化計画」の概要説明や静岡ホビースクエア、静岡ホビーショーの案内が記載されているプラモニ ュメント。プラモデルの箱絵(ボックスアート)で有名なイラストレーター島村英二氏が看板内の絵を描いています。設置場所はJR静岡駅南ロータリー。

静岡市長のコメント

 静岡は世界中から人の集まる街を目指しております。世界中から人が集まるためには、静岡らしさを追求することがとても大事であります。そこで、わたしたちはプラモデルに着目しました。プラモデルは、今では全国の出荷額8割のシェアを擁する、私たちの誇るべき産業であります。

 ですので、街の至る所でランナー付きのプラモニュメントを設置することで、国内最大級の模型見本市であるホビーショーにも集っていただき、そして、静岡らしさをアピールしていきます。プラモニュメントのみならず、小学校での総合の時間を使ったプラモデルをつくる授業など、いろんなハードソフトの手法を駆使して、静岡市を世界に発信していくシティプロモーションの大きな素材にしていきたいと考えております。

 今は新型コロナウイルス禍で辛抱の時です。しかし人々は、どこか旅行に行きたいなとウズウズしていると思います。いつかコロナが終わる日まで、その日のために、今日から準備をしていきましょう。

 世界中から人が集まる街、世界に輝く静岡の実現に向けて、この静岡らしさを追求する、模型の世界首都、今日からスタートです。

静岡市プラモデル化計画とは

 静岡市プラモデル化計画とは、2020年以降に向けての静岡市の観光交流人口の増加を目的として発起し、2020年2月に静岡市、博報堂ケトル、静岡博報堂の三者で包括連携協定を締結した地域創生プロジェクト。

 全国の約8割シェアを誇る静岡市のプラモデル資産を、街に活力を与えることを志すためにシンボルとして活用。プロジェクトの一環として、市内の公共物や民間の建物などを、まるでプラモデルの組み立て前のパーツにしたよう「プラモニュメント」として街中に設置することで、静岡市を世界都市へ発展させていくとのこと。

 また、幅広い年代にプラモデルの持つ魅力を伝える取り組みや、小学校で児童がプラモデル産業の歴史を学んだり、製作したりするものづくり教育、民間企業とのグッズ開発等も視野に入れた、市民全体を巻き込んだプロジェクトにしたいと考えているとしています。

 「プラモニュメント」を観光装置とすることで市全体の経済を盛り上げるとともに、静岡市民のシビックプライドとして自分の住む街を誇るきっかけにしていきたいと思っているとのことです。

[古川 敦]