舘ひろし(71)が入学から52年を経て千葉工業大学を卒業! 学位記授与式にサプライズ登場~卒業単位はほぼ取得するも芸能活動が多忙で8年間休学し中退。休学中も母親が本人に内緒で学費を納め続ける
千葉工業大学が、同大学の入試広報部が毎月1回15日に発行している「NEWS CIT」で、舘ひろしさんに2021年3月22日に卒業証書を授与したことを公開しました。授与式は3月22日午前11時から津田沼キャンパス1号館20階の展望フロアで、瀬戸熊理事長、松井学長らが出席して行なわれたとのことです。
舘ひろしさんは1970年4月に、同学工学部建築学科に入学。卒業に必要な単位をほぼ取得しながら、芸能活動が多忙となり、8年間休学の末、中退。今回の卒業証書授与は、千葉工大特別卒業認定制度に基づいたもので、「本学に3年以上在籍した者」、「卒業に必要な単位中100単位以上を取得している者」、「学長の推薦がある者」、「社会的貢献に顕著である者」の資格を満たしたと判断したとのことです。
舘ひろしさんは、松井学長から証書を手渡される際、緊張した面持ちで受け取ったそうで、瀬戸熊理事長からは卒業記念品が贈呈されました。
舘ひろしさんは、14時開始の学位記授与式(幕張メッセ)にも駆けつけ、同窓生としてお祝いに加わり、瀬戸熊理事長は、「休学中もお母さまが毎年、出身地の名古屋から上京、『不安定な芸能界から、いつ息子が大学に戻るかわかりません。何卒よろしくお願いします』と、10年間も本人に内緒で学費を納め続けた」という愛情あふれるエピソードなどを紹介。
舘ひろしさんは、学生時代を振り返り「本当は、あまり大学にきてなかったんです」と照れ笑いを浮かべながらも、建築設計の図面提出に徹夜で取り組んだこと、構造力学の授業は欠かさず出席したこと、バイク仲間と学食を訪れたが休校でがっかりした思い出などを懐かしんだそうです。
「恩師だった宮澤鉄藏教授は“芸能界なんてやめて学業に取り組みなさい”と心配しておっしゃってました。自分でもそんなに長く続かないと思っていましたが、45年続いています」と笑顔で話し、最後は「未来はみなさんのためにある」と卒業生にエールを送りました。
舘ひろしさんのお祝いの言葉
皆さん、卒業おめでとうございます。舘ひろしです。
このコロナ禍の中で、緊急事態宣言やリモートの授業など、大変な学生生活を送られてきたことと思います。それを乗り越えて今日、皆さんがこの日を迎えられたことを、心よりお祝い申し上げます。この変化の時代を経験した皆さんだからこそ、この現状を、新しい社会を創造するチャンスととらえて未来に向けて、これから頑張っていただきたいと思っております。本日は、ご卒業、本当におめでとうございます。