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「国民は、自宅で見殺しにされようとしている。」 宝島社が朝日・読売・日経に見開き全30段の企業広告を掲載~「こうなる前に、できることはなかったのでしょうか。いま、社会に伝えたいメッセージ」

[2021/9/23 10:00]

 宝島社が2021年9月22日(水)に、企業広告「国民は、自宅で見殺しにされようとしている。」を2021年9月22日(水)に朝日新聞、読売新聞、日本経済新聞の朝刊3紙(全国版)に見開き全30段で同時掲載しました。

 同社では、商品では伝えきれない“企業として社会に伝えたいメッセージ”を、企業広告を通じて伝えたいという考えで、1998年より企業広告を開始しており、「宝島社は今後も、企業として社会に伝えたいメッセージを企業広告を通じて世の中にお伝えしてまいります」としています。

 なお、2021年1月と5月には、「コロナ感染対策」をテーマにした企業広告「このままじゃ、政治に殺される。」が掲載されています。

「国民は、自宅で見殺しにされようとしている。」の広告意図

新型コロナウイルスによる医療逼迫が起きました。
新規感染者は減少しているとも言われますが、
いまも十分な治療を受けられないまま、亡くなるかたもいます。
信じられないことですが、これは現実です。
こうなる前に、できることはなかったのでしょうか。
今後、再び感染が拡大した時の対策は、講じられているのでしょうか。
この広告が、いま一度考えるきっかけになれば幸いです。

「このままじゃ、政治に殺される。」の広告意図

 新型コロナウイルスの蔓延から、すでに一年以上。しかし、いまだに出口は見えません。マスク、手洗い、三密を避けるなど、市民の努力にも限界があります。自粛が続き、経済は大きな打撃を受け続けています。厳しい孤独と直面する人も増える一方です。そして、医療の現場は、危険と隣り合わせの状態が続いています。真面目に対応している一人ひとりが、先の見えない不安で押しつぶされそうになり、疲弊するばかりです。

 今の日本の状況は、太平洋戦争末期、幼い女子まで竹槍訓練を強いられた、非科学的な戦術に重なり合うと感じる人も多いのではないでしょうか。

 コロナウイルスに対抗するには、科学の力(ワクチンや治療薬)が必要です。そんな怒りの声をあげるべき時が、来ているのではないでしょうか。

「感染拡大は、個人の責任だそうです。」の広告意図

 ウィルスの存在におびやかされる毎日。さまざまな、すべきこと、してはいけないことが生まれ、日常ががらりと変化しました。私たち市民はどう振るまえば良いのか。

 社会的距離をとることを求められるなか、不用意な「濃厚接触」は避ける必要があることを、“ねちょりんこ”という言葉(造語)と北斎漫画で表現しました。

 ひとりひとりの自制心に委ねられた先には、どんな未来があるのでしょうか。感染拡大を防ぐために、ひとりひとりが、いま、どう行動するべきかを考えるきっかけになることを願います。

宝島社のこれまでの「広告」(抜粋)

【2018年10月】

企業広告「あとは、じぶんで考えてよ。」
企業広告「サヨナラ、地球さん。」

【2018年1月】

企業広告「世界は、日本を待っている。」

・2018第34回 読売広告大賞(カルチャー・エンターテインメント部門 優秀賞)

【2017年1月】

企業広告「忘却は、罪である。」

・2016 朝日広告賞(準出版部門賞)
・2017 読売広告大賞(学ぶ部門 最優秀賞)
・2017 日経広告賞(出版・コンテンツ・教育部門 最優秀賞)

【2016年1月】

企業広告「死ぬときぐらい好きにさせてよ」

・2016 読売広告大賞(グランプリ)
・2015 朝日広告賞(グランプリ)
・2015 朝日新聞読者賞
・2016 日本新聞協会 新聞広告賞(広告主部門・本賞)
・2016 ADC賞
・2016 TCC賞
・読売出版広告賞 審査員特別賞
・JAA広告賞 新聞広告部門 メダリスト
・2016年度 グッドデザイン・ベスト100
・2017 JAGDA賞

【2012年】

企業広告「ヒトは、本を読まねばサルである。」

・2013 第66回 広告電通賞 優秀賞(新聞広告 企業部門)
・2013 第53回 消費者のためになった広告コンクール(企業PR部門 銅賞)
・2012 第61回朝日広告賞(準朝日広告賞)

【2012年】

企業広告「君よ、散財にためらうなかれ。君の十銭で淺草が建つ。」

・2012 第61回日経広告賞(出版・コンテンツ・教育部門 部門賞)

【2011年】

企業広告「いい国つくろう、何度でも。」

・2011 読売広告大賞(金賞)
・2011 毎日広告デザイン賞(優秀賞)
・2011 フジサンケイグループ広告大賞(メディア部門 新聞 優秀賞)
・2011 日経広告賞(出版・コンテンツ・教育部門 部門賞)

【2010年】

企業広告「日本の犬と、アメリカの犬は、会話できるのか。」※アメリカ掲載
企業広告「日本の犬と、アメリカの犬は、会話できるのか。」※日本掲載

日米同時掲載 6冠受賞
・2010 朝日広告賞(準朝日広告賞)
・2010 読売広告賞(銀賞)
・2010 フジサンケイグループ広告大賞(クリエイティブ部門新聞優秀賞)
・2010 毎日広告デザイン賞(部門賞(出版))
・2010 広告電通賞(新聞広告電通賞)
・2011 新聞広告賞(広告主企画部門・本賞)

【2003年】

企業広告「生年月日を捨てましょう。」

・2003 朝日広告賞(出版・学校部門賞)
・2004 読売出版広告賞 金賞
・2003 毎日広告デザイン賞(出版部門賞)
・2003 日刊スポーツ アドグランプリ(カラー広告部門 インパクト賞)
・2003 広告批評年間ベストテン 新聞3位
・2003 スポニチ広告大賞(カラー部門優秀賞)
・2004 グッドデザイン賞(コミュニケーションデザイン部門)

【2002年】

企業広告「ことし、子供をつくろう。」

・2002 朝日広告賞
・2002 日経広告賞(出版部門 優秀賞)

【2002年】

企業広告「国会議事堂は、解体。」

・2002 朝日広告賞(朝日広告賞)
・2002 毎日広告デザイン賞
・2002 日経広告賞(部門賞)
・2002 TCC賞
・2002 ADC賞
・2002 読売広告大賞 金賞
・2004 第48回 グッドデザイン賞

【1998年】

企業広告「おじいちゃんにも、セックスを。」

・1998 朝日広告賞(準朝日広告賞)
・1998 毎日広告デザイン賞(優秀賞)
・1998 読売出版広告賞(書籍部門賞)

[古川 敦]