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本日19日(金)16時18分から“ほぼ”皆既月食! 国立天文台がYouTubeでライブ配信~前回は1881年12月6日、次回は2086年11月21日

[2021/11/19 14:17]

 2021年11月19日(金)の夕方から宵にかけて、全国で部分月食が見られます。国立天文台によれば、部分月食の始まりは16時18.4分とのことです。

国立天文台
2021年11月19日は部分月食を見よう!

 月食は、月が地球の影に入ることによって起こり、地球の影(本影)によって全て隠される「皆既月食」と、一部が隠される「部分月食」があります。今回は部分月食ですが、月の大部分が影の中に入り込む“ほぼ”皆既月食です。

 今回の部分月食の始まりは、16時18.4分ですが、北海道や東北地方北部を除く地域では、月食の始まりは月が地平線の下にあって見られず、月が欠けた状態で空に昇ってくる月出帯食(げつしゅつたいしょく)となります。今回の月食は、とくに前半で月の高度が低いので、国立天文台では、東の空が開けた場所で観察するよう呼びかけています。

 月が最も欠けて見える、食の最大は18時02.9分。皆既月食の場合には、完全に影の中に入った月が赤黒い色(赤銅色とも呼ばれる)になって見えることが多いのですが、一方で、多くの部分月食では影の部分の色は暗いだけではっきりしません。ただ今回の部分月食では月の大部分が影に入るので、食の最大の頃には影の部分が色づいて見えるかもしれないとのことです。月はその後、空を昇りながら地球の影から出ていき、19時47.4分には月が影から離れ、部分月食が終わります。

国立天文台

 国立天文台では、2021年11月19日16時~20時まで、東京都にある三鷹キャンパスから部分月食のライブ配信される予定です。

【ライブ配信】部分月食(2021年11月19日)

 なお、最大食分が今回以上(0.978以上)となる深い部分月食で、日本全国で食の最大が見られた前回の部分月食(最大食分:0.980)は、1881年12月6日に起こり、次回のほぼ日本全国で食の最大が見られる部分月食(最大食分:0.992)は、2086年11月21日に起こります。

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[古川 敦]