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フジテレビ「バイキングMORE」が来春で8年の歴史に幕 坂上忍が動物の保護活動に注力するため~「ご迷惑でしょうが……まだ引退とはなりません。動物たちの為にも、まだほそぼそと稼がせて頂きます(笑)」

[2021/12/13 12:21]

 フジテレビが13日、毎週月~金11時55分~14時45分に放送している「バイキングMORE」を、2022年春の改編で8年間の歴史に幕を下ろし、新番組をスタートさせると発表しました。新番組の内容は未定。番組MCを務める坂上忍さんが自身のライフワークである動物の保護活動に注力したい、という意向により、来年春の改編をもって番組を卒業することになり、それを受けて番組終了も決定したとのことです。

 坂上忍さんは「とはいえ、ご迷惑でしょうが……まだ引退とはなりません。動物たちの為にも、まだほそぼそと稼がせて頂きます(笑)」とコメントしています。

 「バイキングMORE」は「笑っていいとも!」の後を受けて、2014年4月1日(火)に「バイキング」としてスタート。放送開始当初は11時55分から13時の生放送情報バラエティー番組として、坂上忍さんは月曜日の曜日MCを務めていましたが、歯に衣着せぬコメントで視聴者の支持を得て、2015年から「バイキング総合MC」として全曜日に出演することになり、現在の番組スタイルの礎を築きました。

 2016年春の改編から、放送枠が11時55分から13時45分へと拡大、坂上さんを中心に、社会問題などに生激論が主軸となり、2016年年末に「バイキング・ゴールデン」、2017年と2018年の年末にも「バイキング・ザ・ゴールデン」としてゴールデン帯への進出も果たしました。

 2020年秋の改編では11時55分から14時45分と約3時間の長尺生番組となり、番組名も「バイキング」から「バイキングMORE」に変更。MCの坂上さんとレギュラー出演者が“気になるニュースを徹底生討論する”という従来のコンセプトに加え、フジテレビ情報制作局チームによる“独自取材”と“機動力を生かした中継”なども駆使。当日朝から放送終了までの時間帯に発生した速報ニュースもふんだんに盛り込み、“ライブ性・独自性・情報性”を強化した「ホンネトーク&ニュースLIVEショー」となり、進行MCには伊藤利尋アナウンサーを迎えました。

 坂上忍さんの来年2月をめどに動物の保護活動をメインとした施設が完成することから、番組を卒業したいとの申し出を受け、フジテレビとしては来年春の改編で番組に幕を下ろし、新番組をスタートさせるこにしたとのことです。なお、坂上忍さんの保護活動の様子は「坂上どうぶつ王国」(毎週金曜19時放送)で引き続き放送される予定とのことです。

 なお、「バイキング」「バイキングMORE」の2014年4月1日(火)~2021年12月3日(金)まで放送1962回の番組平均個人全体視聴率は2.2%(世帯4.6%)。2020年5月4日(月)の放送では、個人全体、世帯ともに番組最高視聴率(個人全体4.7%、世帯8.4%)を獲得しています。※いずれもビデオリサーチ調べ、関東地区

坂上忍さんのコメント

 『笑っていいとも!』という国民的人気番組の後を引き継いだことから、『バイキング』が重責の中のスタートとなったのが、8年前。当初は月曜日のみの担当でしたが、翌年には全曜日を任されることに。“とうとうフジテレビさんは血迷ったな”とおもいつつ、この逆風を、どのようにすれば味方につけられるのか?日々スタッフさんと侃々諤々(かんかんがくがく)、試行錯誤しながら、結果的には8年という歳月を共に過ごさせて頂くことができました。これもひとえにスタッフの皆様の尽力のおかげであり、“本音トーク”といった大きな方針転換があったにもかかわらず、リスクを顧みず持論を展開してくださった共演者の方々の勇気の賜物(たまもの)だとおもっています。

 そんな中、2年ほど前からでしょうか。どこかで“区切り”をつけなくてはとおもいはじめたのは…。当初は、まる10年は務めを果たさなければならないのかなと。10年やり切って、はじめてご恩返しと言えるのかなと。そんな中、こちらもフジテレビさんでお世話になっている『坂上どうぶつ王国』で、わたしの終活作業である、動物の保護活動をメインとした施設が、来年の2月を目途(めど)に第一期の工事が完了し、4月から保護活動ができることとなりました。そこで、まことに勝手な想(おも)いではあるのですが、このタイミングが番組を卒業する“区切り”としては、ベストなのではないかと。保護活動は片手間でできる作業ではありませんし、我が儘(わがまま)が許されるのであれば、『バイキング』に費やしていた時間を、動物と向き合う時間にあてさせて頂くことはできませんか? とお願いした次第です。

 役者畑からバラエティーの世界に呼んで頂いて、ちょうど10年ほど。一心不乱に働きました。働いた分だけの迷惑もおかけしてしまいました。『バイキング』に携わった関係者の皆様には、感謝しかありません。現場のスタッフのみなさんが共に闘ってくださり、時に守ってくださったからこそ、今のわたしがあるのだとおもっています。

 そして、わたしのような頑固なおじさんを、生放送の枠で起用し続けて下さったフジテレビさんには、“ありがとうございました!”の気持ちでいっぱいです。とはいえ、ご迷惑でしょうが……まだ引退とはなりません。動物たちの為(ため)にも、まだほそぼそと稼がせて頂きます(笑)。

今後とも、宜しくお願い致します!

チーフプロデューサー・加藤正臣(フジテレビ情報制作センター)さんのコメント

 この度、坂上さんから卒業の提案を受けて、大変残念ではありますが番組の幕を下ろすこととなりました。『バイキングMORE』を“情報”と“笑い”の絶えない独自の“ホンネトークショー”として作り上げ、8年にも渡りお昼の生放送を支えて頂いた坂上さんには感謝の思いしかありません。番組を楽しみにしてくださってきた視聴者の皆さまのために、常に変わらぬ情熱でスタジオから発信し続けた坂上さん、出演者の方々、そしてスタッフと共に、最後まで全力で番組をお届けしたいと思っています。

[古川 敦]