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クロネコヤマトと日本郵政が協業 「メール便(クロネコDM便)」や「ネコポス」を日本郵便が配送する新サービス「クロネコゆうメール(仮称)」、「クロネコゆうパケット(仮称)」に移行

[2023/6/19 17:53]

 日本郵政、日本郵便、ヤマトホールディングス、ヤマト運輸が19日、物流をめぐる各種社会課題の解決に貢献し持続可能な物流サービスを推進していくための協業に関する基本合意書を締結したと発表しました。

 今回の協業の主旨は、「両社の経営資源を有効活用することで、顧客の利便性向上に資する輸送サービスの構築と事業成長を図り、相互のネットワークやリソースを共同で活用することで、物流業界が抱える以下のような社会課題の解決を目指す」で、「2024年問題」(トラックドライバー不足など)の緩和や、環境問題(カーボンニュートラル)へ貢献するとしています。

 今後、両社が取り組む内容は、現在ヤマト運輸が取り扱っている「メール便領域(クロネコDM便)」と「小型薄物荷物領域(ネコポス)」を、ヤマト運輸が利用者から荷物を預かり、日本郵便の引受地域区分局に差し出し、日本郵便の配送網で届けるシステムに移行します。「クロネコDM便」と「ネコポス」は終了し、新サービス「クロネコゆうメール(仮称)」と「クロネコゆうパケット(仮称)」として取り扱いが開始されます。

1.メール便領域

 ヤマト運輸が取り扱っている「クロネコDM便」のサービスを2024年1月31日に終了。日本郵便が取り扱う「ゆうメール」を活用した新サービス「クロネコゆうメール(仮称)」としてヤマト運輸で取り扱いが開始されます。ヤマト運輸が荷物を預かり、日本郵便の引受地域区分局に差し出し、日本郵便の配送網で届けられます。

【オペレーションイメージ図】

2.小型薄物荷物領域

 ヤマト運輸が取り扱っている「ネコポス」のサービス提供を2023年10月から順次終了。日本郵便が取り扱う「ゆうパケット」を活用した新サービス「クロネコゆうパケット(仮称)」として取り扱いを開始。ヤマト運輸が荷物を預かりし、日本郵便の引受地域区分局に差し出し、日本郵便の配送網で届けられます。2024年度末を目途に、全ての地域で新サービスが利用できるようになります。

【オペレーションイメージ図】※点線部分は新サービスの展開地域拡大により順次縮小
[古川 敦]