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嘘から出た実!? 「きのこの山イヤホン」が127言語対応同時翻訳機能付きでまさかの商品化決定! モックも初披露! 「KINOTAKE GLOBAL SUMMIT」が初開催~「きのこの山」「たけのこの里」開発秘話も

[2023/11/17 18:41]

 明治が、ロングセラーブランド「きのこの山」「たけのこの里」が、日本だけではなくグローバルに今後さらに拡大していくにあたり、世界中から関係者を集めた「KINOTAKE GLOBAL SUMMIT」を2023年11月17日(金)に明治京橋ビル 地下講堂で初開催しました。

 イベントでは、オープニングムービーが流れた後、商品の歴史を振り返る映像「Story Of KinoTake」を初放
映。来場者の気持ちが高ぶる中、商品の開発者の1人である大阪工場 第14代工場長・本多了さんが、ここでしか聞けない商品の開発秘話や、店頭で販売されなかった幻の商品など明かしました。

 次に、グローバルに向けてのアクションを発表。第1歩として、11月16日(木)から「浅草花やしき」で開催中の「きのこの山たけのこの里 Presents ASAKUSA NEXT ASIA FESTIVAL 2023」に冠協賛し、世界の人々に「きのこ、たけのこ DOCCHI派を問うイベントを開催。さらに、以前公式X(Twitter)で話題となった「きのこの山」の形をした架空イヤホンを実際に「同時翻訳機能付きのこの山イヤホン」として商品化することも発表しました。本格的な機能の紹介と共に、実際にモックの展示などが行なわれました。

 その後、タレントの森崎ウィンさんなどから応援メッセージが紹介され、最後に萩原本部長より、「きのこの山」が発売して 2025 年で 50 周年を迎えるにあたり、世界各国で「どっち派?」旋風を巻き起こす『グローバル総選挙』を実施するという目標を語り、会場が大いに盛り上がりました。

「きのこの山」「たけのこの里」の開発者の1人、大阪工場 第14 代工場長・本多了さんの開発秘話

 日本の高度成長期の自由で活気溢れる状況で大阪工場のライン稼働を大目的とした自発的な試作開発業務として開始。以後、「きのこの山」の誕生から育成を柱に約50年、続く弟分の「たけのこの里」の開発生産などへと、夢ロマンのあるモノづくり人生。

 「マーブルチョコ」「チョコベビー」「アポロチョコ」が販売実績をあげる中、焼き物とチョコレートを従来のようなコーテイングチョコでなく、大阪工場のチョコレートの成型機を稼働させるための、小粒状の散詰め包装ものを試作開発したいと考え、焼き物部分を手に持って、しかも手は汚れずにポイポイと軽い食感と味の妙を狙ったとのこと。

 小粒チョコは重量が軽いので型からの剥離がどうかの心配がありましたが、すでに多くの溝があるアポロチョコで現場の実績があるので、各種の溝を付けるうちに、軸とドッキング後の形状から、色んな大きさや形の小粒の可愛いきのこ(まつたけ、しいたけ、しめじ等)状の原型ができ、従業員やその家族の人達への嗜好調査、イメージ調査の結果は非常に好評。特に、きのこの傘はあまり開いていないのが可愛く食べ易いとされ、試作したサンプルは多くの人達に大変興味をもって試食され、試作の部屋に置いておくとすぐになくなるという事で工場での大評判となったそうです。

 その後、中身とパッケージ、販売方法など多面的で規模の大きな調査を、本社・大阪工場・研究所夫々でグループインタビュー法の開発手法をも含めて実施した結果、子供達や女子の大学生や主婦など各層に対して過去にないほどの大好評で、商品力イメージ調査の結果、子供時代にも体験する機会がある田園や海岸の食材と共生する雰囲気のほのぼのとした心温まるお菓子。しかも、同社の強みの小粒で多数個もの、手が汚れない、この商品群の開発の先鋒として「きのこチョコ」を「きのこの山」と命名。また、このシリーズの誕生で、世界で初めて「チョコスナック」と呼ばれるチョコレートの分野が誕生しました。

 「きのこの山」の商品化決定後、量産化に大きな課題がありましたがなんとかクリアし、昭和49年の初秋にテスト生産し、一部地区でテスト販売したところ大好評。全国に展開した初年度(1974年)の売り上げとしては、全国販売の新記録商品として華々しくスタート。

 「きのこの山」の弟分として「たけのこの里」は、自然シリーズのチョコスナック群として自然発生的に生まれ、チョコレート部分が少なすぎるため幻となった「つくしの丘」、潮干狩のイメージで作った「チョコ干狩」は輸送中にウエファーの粉がサック内に拡がるなどして、2年後に販売を中止。続いて「さつまいも畑」をイメージした「イモサク」が実は非常に好評だったとのことです。

「浅草花やしき」コラボ!「浅草ネクストアジアフェスティバル 2023」に冠協賛!

 明治のカカオマーケティング部カカオグループの杉山詩織さんがステージに登場し、1歩目となるグローバルに向けた具体的なアクションを発表。浅草にある日本最古と呼ばれる遊園地「花やしき」とコラボし、「きのこの山たけのこの里 Presents ASAKUSA NEXT ASIA FESTIVAL 2023」を、11月16日~18日の3日間開催されます。

 「ASAKUSA NEXT ASIA FESTIVAL」は、新しいアジア発の音楽を世界に向けて発信するイベントで、タレントの森崎ウィンさんも出演。そんな彼らと共に「きのこの山」「たけのこの里」の魅力を世界へと発信します。

 「花やしき」の会場では、外国人の方に向けに「グローバル ver の党員証発行所」を設置し、商品の試食や、DOCCH派投票も実施。ブランドの世界観を体験できるフォトスポットも設置され、記念写真も楽しめます。

言葉の山を越えていけ!架空のイヤホンが、まさかの同時翻訳機能付きで商品化決定!

 世界進出するにあたり、ひとつ乗り越えなければならないのが「言葉の山」。その山を乗り越えるために、「同時翻訳機能付きのこの山イヤホン」を開発することが決定。2023年7月。明治公式Xアカウント(旧Twitter)の「架空のおもしろ雑貨」企画でプロダクトクリエーターのミチルさん考案の「きのこの山のワイヤレスイヤホン」を紹介したところ、「欲しい!」「おもしろい!」という声が殺到し、大反響を生み出し、この反響も受け、グローバルアクションが発表されました。

 様々な人たちがきのたけを通じてコミュニケーションできるバイリンガルな「きのこの山」を目指し、架空の雑貨ではなく本物の翻訳機能の付いたイヤホンとして制作することとなり、開発はイヤホン型リアルタイムAI翻訳機「Wooask」を手がけるウェザリージャパンさんに協力を仰ぎ、スマホアプリで翻訳したい言語を選択するだけで使用できるようにしたいと考えているとのこと。世界127言語に対応し、自分の言葉を外国語(音声)に変換してくれる「スピーカーモード」と、イヤホンを一つずつ装着して「同時翻訳モード」で双方の会話がリアルタムで翻訳されることを想定。普通のワイヤレスイヤホンとして音楽を聴いたりもできるようにしたいと考えているとのこと。具体的な発売日は、後日発表するとしています。

[古川 敦]