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20代男性の46.0%が交際経験なし 前回調査から11.8ポイント増加で調査実施以来最高値を記録~リクルートが「恋愛・結婚調査2023」の結果を発表

[2023/12/12 23:10]

 リクルートが運営する「リクルートブライダル総研」が12日、恋愛、結婚の実態について詳細を把握するため、実施した「恋愛・結婚調査2023」の結果を発表しました。

 今回の調査は、マクロミルによるインターネットアンケート調査で2023年9月5日(火)~9月6日(水)に実施され、調査対象は全国の20~49歳の未婚男女、有効回答数は1,200。なお、性・年代別に定数にてサンプルを回収し、集計の際に実際の性・年代別の人口構成に合わせるために、サンプルに重みづけされています。

 今回の調査結果は20~40代未婚者のうち、恋人がいる人は29.7%。交際経験のない20代男性は46.0%、女性は29.8%でそれぞれ前回比増加しており、恋愛観では、「恋愛するなら結婚のため」という価値観が20代男女の中で広まっているという結果になったとのことです。

20~40代の未婚者の中で恋人がいる人の割合は29.7%。男女共に交際経験なしの割合が増加

 20~40代の未婚男女のうち、恋人がいる人の割合は29.7%で、約3割。恋人がいない人の割合は70.3%。交際経験のない人の割合は34.1%で調査実施以来最高値。

 恋人がなく交際経験もない人の割合を見ると、20代男性(46.0%)は前回調査比で11.8ポイント増加。20代女性(29.8%)は前回調査比で5.5ポイント増加と、どちらも過去調査と比較して増加傾向にあるとのことです。

恋愛イメージを探ると「恋愛するなら結婚のため」という価値観が20代男女の中で広がっている

 「結婚を意識する相手としか付き合わない」に対して「非常にあてはまる」「ややあてはまる」を選んだ割合は、20代男女が増加傾向。20代男性(34.6%)は2017年から比べて10.9ポイント増加、20代女性(44.3%)は6.6ポイント増加。

 「恋愛は時間とお金の無駄である」項目を見ると男女全年代で2017年比増加。特に20代女性(19.4%)は7.2ポイント、20代男性(23.7%)は6.3ポイント、30代女性(23.6%)は12.8ポイント、30代男性(21.7%)は7.4ポイント増加しています。

結婚意向は未婚者全体で減少。また、男女で比較すると女性の方が減少幅が大きい

 20~40代の未婚男女のうち、「(いずれは)結婚はしたい」人の割合は46.1%、「どちらとも言えない」人の割合は28.3%、「(今後も)結婚はしたくない」人の割合は25.6%。2019年以降から「(いずれは)結婚はしたい」人の割合は年々減少している一方、「どちらとも言えない」、「(今後も)結婚はしたくない」と答えた人の割合は年々増加。

 また、男女比較すると、女性の方が男性よりも「(いずれは)結婚はしたい」と答えた人の割合の減少幅が大きくなっています。また、女性は「どちらとも言えない」と答えた人が27.0%で、2017年から8.6ポイント増加しています。

結婚したくない理由は男性は「金銭的理由」や「扶養の責任への負担」の理由が強く、女性は「行動や時間の制限」「必要性を感じない」こと

 結婚意向がない人・どちらとも言えない人の「結婚したくない理由」上位5項目は、「金銭的に余裕がなくなるから(36.4%)」、「行動や生き方が制限されるから(35.8%)」、「メリットを感じないから(24.8%)」、「自由や気楽さを失いたくないから(24.4%)、 「必要性を感じないから(22.6%)」。

 男女それぞれの最も割合が高い項目を見ると、男性は「金銭的に余裕がなくなるから(42.5%)」、女性は「行動や生き方が制限されるから(40.5%)」。男性は女性よりも「金銭的理由」や「扶養の責任への負担」の理由が強く、女性は男性に比べ「行動や時間の制限」「必要性を感じない」ことが理由として高くなっています。

「職場状況や働き方」と「結婚意向」に関係がある

 「仕事・職場の状況」に対して結婚意向別で比較すると、男性で最も差が大きかったのは「休暇が取りやすい職場である」(20.4ポイント差)。女性では「既婚者が多い職場である」(13.9ポイント差)。男性は“時間的余裕をつくりやすいこと”、女性は“ロールモデルが職場にいること”がより関係していることが伺えます。

[古川 敦]