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「ドクターイエロー」が引退! JR東海は2025年1月、JR西日本は2027年以降を目途に~JR東海はイベントの開催や企画商品の販売などを予定

[2024/6/13 14:42]

 東海旅客鉄道(JR東海)と西日本旅客鉄道(JR西日本)が13日、老朽化のため「ドクターイエロー」での検測走行をJR東海は2025年1月、JR西日本は2027年以降を目途に終了すると発表しました。

東海旅客鉄道(JR東海)

 JR東海所属の新幹線電気軌道総合試験車923形0番代(通称「ドクターイエロー」)は、安全・安定輸送と快適な乗り心地を維持するため、2001年から東海道・山陽新幹線の検測走行を続けています。今回、ドクターイエロー(T4編成)は老朽化のため、2025年1月をもって検測走行を終了し、引退するとしています。

 これまでの感謝の気持ちを込めて、イベントの開催や企画商品の販売などが多数用意される予定です。

【予定されているイベント・企画商品の例】

・車両基地での撮影会の開催
・体験乗車イベントの開催
・車体のお掃除イベントの開催
・ドクターイエローに関連した記念グッズの販売

西日本旅客鉄道(JR西日本)

 山陽新幹線では開業以来、電気設備および軌道設備の定期的な検測は「新幹線電気軌道総合試験車」(通称「ドクターイエロー」)を使用して実施されてきましたが、同車両の老朽化に伴い、2027年以降を目途に「ドクターイエロー」による検測を終了する予定としています。

 以後の設備検測については、JR東海が保有する営業用車両に搭載された検測機器により検測を行なう方向で検討中で、2027年以降の新たな検測体制の詳細や、同社の保有する「ドクターイエロー」T5編成の具体的な検測終了時期などについては、内容が固まり次第、改めて発表するとのことです。

【参考】ドクターイエローの特徴

 ドクターイエローは、約10日に一度、実際の営業路線を走行しながら、電気設備や軌道設備などの状態をチェックしています。T4編成は2001年9月から運用を開始し、2005年に登場したT5編成(JR西日本所属)と交互に走行して東海道・山陽新幹線(東京駅~博多駅間)の検測を行なっています。

 なお、現在ドクターイエローで行なっている検査は、2027年からN700Sに導入される営業車検測機能により代替される予定です。

[古川 敦]