【聖地巡礼・ラブライブ!2期(2)】東大近辺のラブライブ! 聖地巡りの休憩におススメ、東大構内の甘味処「厨菓子くろぎ」
文京区湯島にある日本料理店「くろぎ」は、ミシュランでも星を獲得した、予約の取れない店として有名な人気店。筆者自身も過去1度も予約が取れず、一度は行ってみたいお店の1つです。そんな人気店「くろぎ」が東京大学構内でオープンした「厨菓子くろぎ」は、「くろぎ」の求める和菓子を職人たちの手仕事で作りあげることで「くろぎ」が考えた「真の甘味」を楽しめるのがコンセプトのこと。
「厨菓子くろぎ」は、東京大学春日門の奥にあり、本郷三丁目駅が最寄り駅になります。ラブライブ!1期2話「アイドルを始めよう!」劇中では、高坂穂乃果からスクールアイドル活動を行うための作曲を依頼され、思い悩む場面で「厨菓子くろぎ」から近い東大横の通りを歩くシーンが登場するほか、後述の2期5話でも登場します。
「厨菓子くろぎ」は、ラブライブ!聖地巡礼と美食を同時に楽しみたい方には、オススメな立地のお店です。
「厨菓子くろぎ」は、自然素材を生かしていることに加え、木材を多用したデザインから建築物に造詣が深い方はピンとくる方もいらっしゃると思いますが、厨菓子くろぎがテナントとして入る「ダイワユビキタス学術研究館」は、建築界で「和の大家」として知られる東京大学出身の隈研吾氏が設計を手がけています。
今回訪問したのは平日の午前中とあって店内や戸外席も空いていましたが、休日祭日ともなるとほぼ満席になるため、何人かでお店を利用する場合は待ち時間が発生するかもしれません。
今回は戸外席の林の前の席を選択。席の前で見る鬱蒼と木々が茂る林の姿を見ると、この場所が都心なことを忘れさせてくれます。注文した品が出来上がるまでは時間がかかることもあり、しばし隈研吾氏ならではの木材推しなデザインを目で楽しみながら待つことにしました。
注文してから10分弱ほどで、猿田彦珈琲の選んだコーヒー、「くろぎ」の技を用いて作った小鉢料理をセットにした「かき氷和三盆セット」2,200円が目の前に運ばれてきました。
「和三盆かき氷」は、単品でも1,200円という価格だけあって、和三盆のコクと香りと甘みがしっかりと立った味わいです。「お好みで味を変えたい時に使ってください:と案内があった練乳とエスプレッソを手に取り、まずは練乳を入れて食べてみると、さらに円やかな甘みを強く感じ、エスプレッソを投入するとすっきり苦い大人ビターな味わいに変化し、舌を飽きさせません。
かき氷を食べ進めていくとコーヒーゼリーが出現。「くろぎ」のコーヒーゼリーとあってゼリーの柔らかさやコーヒの香りの良さは秀逸で、さすがミシュラン星獲得の料理店が母体になった和菓子店とあって作りが丁寧です。
セットメニューでは恵比寿で人気のコーヒー店、猿田彦珈琲のスペシャリティコーヒーが同時に楽しめます。猿田彦珈琲のコーヒー豆を使ったスペシャリティコーヒーは、ほどよい酸味と香りがしっかりと立つ一品で、濃い甘みの和三盆かき氷との相性抜群。また、厨菓子くろぎのコーヒーは急須での提供とあって、1度の注文で2~3杯分猿田彦珈琲の味が楽しめます。
セットメニューにはしっかりとダシと山椒の香りをまとわせた昆布の煮物、くろぎのロゴがバッチリ確認できる落雁がついてきます。
食後はラブライブ!劇中にも複数回登場した、東京大学横の道路の散策がオススメ。今回は2期5話「新しいわたし」の劇中に出てきたシーンを見ていきます。5話「新しいわたし」では、μ's2年生組が沖縄に修学旅行中に東京に残る1年生組と3年生組がファッションショー中のイベントにμ'sとして参加する話です。
東京大学横の道路のシーンは、2年生組が不在期間の暫定リーダーに星空凛が決定した後のシーンで「まきりんぱな」(西木野真姫、星空凛、小泉花陽の3名の略称)が横一線に並んで歩くシーンがまず登場。
正面アングルで登場した時には、星空凛の口から「やっぱり凛にリーダーは無理だよ~」のセリフと、西木野真姫と小泉花陽の両名から、星空凛がリーダーに向いているから推薦したことを星空凛に伝えました。
推薦した理由を聞いて星空凛は「だって、ほら凛中心にいるようなタイプじゃないし。」と発言した後に、西木野真姫と小泉花陽が星空凛に対して「μ'sには脇役も中心もない!グループにいる限りは皆一緒。」と、星空凛に伝えました。星空凛は「凛は別だよ、ほら、全然アイドルっぽくないし」の発言の後に、小泉花陽より「それ言ったら、私のほうが全然アイドルっぽくないよ。凛ちゃんの方がかわいいよ!」とフォローがあったものの、幼少期にボーイッシュな衣装からスカートに履き替えた時に茶化された時のトラウマが癒えないこともあり、東大横のシーンでは最終的に星空凛より「そんなことない!!!リーダーに向いていることなんて絶対にない!」と言い放ち、星空凛は東大横の歩道を湯島駅方面へ駆け抜けて行くところで東大横のシーンが終わりました。
東大横の通りのシーンの後は紆余曲折あったものの、無事に星空凛はリーダーの大役を果たし、制服や舞台衣装以外の場面でスカートが履けないトラウマを克服した所でEDへと遷移するのですが、短い時間の中で丁寧にトラウマ克服までの様子が描かれていることが印象に残る話でした。
今回は、名店の味が楽しめる「厨菓子くろぎ」とともにラブライブ!2期5話「新しいわたし」の東大横の道路のシーンを体験しました。
「厨菓子くろぎ」ではかき氷の和三盆シロップの濃厚なコクや甘み、猿田彦珈琲のスペシャリティコーヒーの香りをしっかりと気持ちの良い戸外席で楽しみました。
「厨菓子くろぎ」から500mほどの場所にあるラブライブ!劇中に数多く登場した東大横の道路は、風景や人通りが少ない点も含めて作品中でしっかりと再現されている点に、強くこだわりを感じました。
「厨菓子くろぎ」は日本料理店「くろぎ」のファンはもちろん、店舗を設計した隈研吾ファンの方も口コミサイトなどを見て足を運んでいるようですが、ラブライブ!の聖地から非常に近いので、同じく本郷三丁目駅が最寄り駅のラブライブ!聖地炭団坂等の散策後に強くオススメしたい甘味処です。
なお「厨菓子くろぎ」では、10月限定のかき氷、「かぼちゃ」もメニューに加わるとのこと。本郷三丁目駅付近のラブライブ!聖地巡礼を楽しむ予定で、「厨菓子くろぎ」のかき氷も気になるという方は、都内とは思えない緑のある甘味処でひと休みしてみてはいかがでしょうか。