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東京オリンピック・パラリンピックの公式エンブレムが決定~市松模様のA案「組市松紋」に
[2016/4/25 15:27]
公益財団法人東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会は4月25日(月)、東京オリンピック・パラリンピックのエンブレムを発表しました。選出されたのは、最終候補作・A案の「組市松紋(くみいちまつもん)」。
東京オリンピックのエンブレムは、デザイナー佐野研二郎氏の作品がいったんは選出されましたが、ベルギーの劇場ロゴと酷似しているとベルギー劇場ロゴのデザイナー本人がSNSで告発したことをきっかけに、盗作疑惑や「“身内”で受賞作を決めている出来レース」といった批判が噴出。
佐野研二郎氏のデザインについて組織委員会は「盗作ではない」という公式見解を発表したものの、エンブレムを取り下げて新たに公募による選出を行うことになった経緯があります。
“出来レース”などの批判を受けたことを受けて、新たに選出するにあたっては、作品を広く公募したほか、最終候補作4作を公開し、広く一般の意見を募るなど出来る限り透明性を高くする配慮がなされました。4月8日から17日まで行われた意見募集では、10日間で4万人から11万件を超える意見が寄せられたとのことです。
選出されたA案は、最終候補作公開時に作品の狙いを以下のように説明していました。
【A. 組市松紋(くみいちまつもん)】
歴史的に世界中で愛され、日本では江戸時代に「市松模様(いちまつもよう)」として広まったチェッカーデザインを、日本の伝統色である藍色で、粋な日本らしさを描いた。
形の異なる3種類の四角形を組み合わせ、国や文化・思想などの違いを示す。違いはあってもそれらを超えてつながり合うデザインに、「多様性と調和」のメッセージを込め、オリンピック・パラリンピックが多様性を認め合い、つながる世界を目指す場であることを表した。