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あの「ツル多はげます会」の川柳をまとめた「ハゲ川柳」が刊行~創設者の竹浪さん98歳が絵を描き下ろし。トレエンも推薦

[2016/8/8 22:06]

 河出書房新社から、ツル多はげます会著「ハゲ川柳」が、2016年8月16日(火)に発売されます。46版128ページで、価格は1,000円(税抜)です。

 ハゲをポジティブにとらえ、「ハゲで世界を明るく照らそう!」を合言葉に、世のため人のための活動を楽しむ集団「ツル多はげます会」の本拠地、青森県鶴田町。そこは、ハゲに悩む者達が訪れると、たちまち明るくなって帰ってくると噂の「ハゲのパワースポット」になっています。

ツル多はげます会

 年々薄くなる自身の頭部に引け目を感じていた竹浪正造さんは、当時は床屋に行っても切るところがほとんどないのに一般のお客さんと同じ料金を取られることに不満を感じたり、モヤモヤする日々だったそう。しかし、これは天地自然の現象、昔から「ハゲに悪人なし」とも言われていると考えを改めたところ、すっかり前向きに。さらに酒の勢いで友人と「ハゲの会をつくろう!」と盛り上がり、1989年(平成元年)に「ツル多はげます会」を結成。今や関西や北陸からも入会希望が届き、会員は約60名。

98歳の竹浪正造さん(2016年)

 ツル多はげます会のモットーは「ユーモアのある人格形成に努め、社会に貢(光)献する」こと。ハゲの面積が広がれば広がるほど、カツラや育毛剤でハゲに抗うどころか、あの手この手で「ハゲ」を楽しもうとさまざまなイベントを生み出し、対戦ゲーム「吸盤綱引き」で全国的に知られるように。

対戦ゲーム「吸盤綱引き」
殿堂入りチャンピオンともなると、軽トラを引くくらい軽いものらしい

 ハゲ頭に吸盤を貼りつけて引っ張り合うシンプルなゲームで、毎年9月の中秋の名月の日と2月22日(ツルツルの日)にチャンピオンを決める大会が開催されています。さらに、ピカっと光る頭で反射材の普及を推進するキャンペーンも行なっています。

「ケガ(毛が)ないように」とハゲをなでておまじないする小学生たち

 そしてその明るいダジャレやユーモアが遺憾なく発揮されたのが「ハゲ川柳」。今まで会の例会などで皆が詠みためてきたものを厳選し、「ハゲ川柳」として出版されることが決定しました。

「大量の ワカメ購入 レジ笑う」
「海入り 上がってきたら 落ち武者に」
「孫が言う 爺の顔は どこまでと」
「抜けた髪 着くかと思い そっと置く」

 など、ハゲの悲哀を明るく詠み上げる作風に「世界中のハゲを元気づけるに違いない!」と出版が決まったとのこと。

 また、出版に際して、創設者であり終身名誉幹事長である竹浪正造さんが、「川柳に合わせてすべて絵を描きましょう!」ということで、なんと98歳が70点以上の絵を描き下ろしています。

 正造さんは、ベストセラー「はげまして はげまされて 93歳正造じいちゃん56年間のまんが絵日記」の著者で、3,000冊もの絵日記を毎日描き続けているとのこと。

 ツル多はげます会初の著書ということで「吸盤綱引き」をはじめ、ツル多はげます会の28年間の活動記録も写真入りでたっぷり収録しています。

【ハゲ川柳 もくじ】
・はじめに
・ツル多はげます会 メンバー紹介
・宣言
・創設者・終身幹事長 竹浪正造さんのはなし
・ハゲ型分類表
・ハゲ川柳 第一章
・ツル多はげます会 活動報告
・ハゲ川柳 第二章
・未来に輝け! ツル多はげます会
・あとがき
・入会申込書

[古川 敦]