ライフ

自動車保険に自動運転に対応した特約が登場!~車の想定しない動作での事故の損害を補償

[2016/11/9 17:43]

 自動運転車が身近になりつつありますが、米国で「テスラ」の自動運転中に死亡事故が発生したりするなど、実際に事故が起こった場合に責任がどこにあるのかが問題になることが増えそうです。

 そんな中、東京海上日動火災保険が8日、自動車保険「被害者救済費用等補償特約」を開発し、2017年4月1日以降始期契約を対象として提供すると発表しました。同社の自動車保険契約(対人賠償保険または対物賠償保険が付帯された契約。ただしドライバー保険を除く)に自動セットされ、追加保険料は発生しません。

 同社は開発の背景として、各種自動走行システムが普及するなか、自動車事故が発生した場合、従来のドライバー(加害者)・被害者といった事故当事者に加え、製造業者やソフトウェア事業者など賠償義務者が多岐にわたり、責任関係が複雑化する可能性を挙げています。

 そのため、「事故原因が分からない」、「誰が責任を負うべきなのか確定しない」といったケースが生じてしまい、確定などに一定の時間を要する可能性を想定。この特約では、契約車に想定していない動作が生じたことにより事故が生じ、被保険者に法律上の損害賠償責任がないことが認められた場合、被害者に生じた損害を被保険者が負担するために支出する費用が補償されます。

[古川 敦]