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1本300円! 医療関連記事の監修をクラウドワークスが募集中~経験不問で「非常に時間のかからない仕事」。監修者としてニックネームと経歴を公開

[2016/12/5 16:36]

 DeNAが運営する医療情報サイト「WELQ」の内容がひどすぎるとネット上で複数の医師が指摘し、炎上。東京都が事情聴取するまで事態が拡大し、DeNAは「WELQ」だけでなくファッション情報の「MERY」を除くキュレーションメディアのすべてを一時閉鎖しました。

 クラウドソーシングで記事を大量発注・生産し、SEOのノウハウを注ぎ込むことで検索結果上位に表示させる手法を使ったと思われる他社メディアでも一部の記事を非公開とするなど、騒ぎが拡大しています。

 そんな中、ライターのクラウドソーシング大手のクラウドワークスが、医療関連記事の監修者を募集しています。2016年12月5日16時27分現在、閲覧回数574回、相談・応募7件となっています。

クラウドワークスで募集中の仕事の概要。「ライティング(経験不問)」のカテゴリーで、詳細を見ても医師免許などの医療系の資格が必要という条件は見当たりません

 仕事内容は、医療にまつわる記事を読み、医学的観点から間違いがない場合は「問題ない」と報告、医学的観点から誤っている場合は「修正箇所と修正内容」を報告する事とのこと。また、「大半の場合、問題ないかと思いますので、お仕事自体は非常に時間のかからない作業になるかと思います」としています。

 募集条件には、医師免許などの医療系の資格が必要との条件はなく、経験不問なライティングのお仕事としているものの、監修として公開してもよいニックネームと簡単な経歴や職歴必要など、どういう人を想定しているのかよくわからないものとなっています。また、1,500~4,000文字と長文記事を監修するわりに1本300円という低価格で、「本物の医師がやるとは思えない」とネットの一部で話題になっています。

 出版業界の常識としては、監修者は内容の質と信頼性を担保する重要な役割。このため、その分野でよく知られた学者や実績のある研究者、ライターなど著名だったり実績のある人に依頼しなければ意味がありません。

 「1本300円で1,500~4,000文字の監修を引き受ける監修者、読者から見て経歴も本当かどうかわからないニックネームの監修者による監修に意味があるのか?」と突っ込みを入れたくなるところです。

 なお、クライアント情報には、「主に決められたキーワードに関する簡単な記事の発注を主にさせて頂くかと思います。ご契約を結んだ方とは息苦しくない関係で誠心誠意、長くお付き合いしていきたいと考えております。初心者の方・主婦の方もふるって応募して頂けたらと思います」などと書かれています。

[工藤ひろえ]