日本初の電子レンジで調理できる缶詰! 大和製罐が「レンジ de 缶」を開発~独自開発のアタッチメントを缶詰に装着するだけで電子レンジ加熱を可能に
総合容器メーカー大和製罐が、独自開発したアタッチメントを缶詰製品に装着することで電子レンジ内でのスパークを抑制し、加熱調理できる「レンジ de 缶」を国内で初めて開発したと発表しました。今後は量産化に向けた取り組みを進めていくとのことです。
「レンジ de 缶」は、同社が開発した専用のアタッチメント(名称:ノンスパークキャップ)を缶の底に装着することで、加熱時に照射されるマイクロ波と金属素材の相互作用によって発生するスパーク(火花)を抑制し加熱調理ができる製品。
従来は缶詰を電子レンジで温めて食べる際、中身を別の容器に移して温める方法が主流で、ライフスタイルの変化によるニーズには応えきれていないという課題があったとのこと。同社では「誰もが電子レンジで簡単に中身を温められる缶詰を提供したい」という想いから、2021年2月に開発プロジェクトを発足。4年の開発期間を経て、「レンジ de 缶」の開発に成功したとしています。今後は、本製品の量産化に向けた取り組みを加速し、「温めることでおいしく食べられる缶詰」という新たなジャンルの創出を推進していくとのことです。
電子レンジで缶詰を加熱した場合、庫内で発生するマイクロ波が金属表面に反射することで、マイクロ波が缶詰の一部に集中し、スパーク(火花)が発生するおそれがあります。特にレンジ庫内底面との距離が近いと、そのリスクは高まります。「ノンスパークキャップ」は、缶詰の底部に取り付ける専用アタッチメントで、レンジ庫内底面との間隔を適切に保つ構造を採用。これにより、電子レンジ加熱時に懸念されていたスパークの発生を抑えることが可能となり、手軽に缶詰を温められる新しい調理体験を実現したとのことです。
※缶詰の上蓋を完全に開けた状態で加熱します。
※一部の電子レンジでは本製品を使用できない場合があります。
加熱実験の一例
<加熱条件>
レンジタイプ:家庭用電子レンジ
ワット数:500W
加熱時間:60秒
<スパーク発生率>
キャップ無:28.3%
キャップ有:0%
※電子レンジの機種・条件によってスパーク(火花)の発生率は変動します。
※実験結果は一例です。ワット数や電子レンジの機種など別条件でも実験を行なっています。