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出るものも出ない!? 1,000万円の超高級便器「紅スパークリングバージョン」が登場~計7カラットのダイヤに、メタリック調塗装、蒔絵、スワロフスキー

[2017/2/17 16:16]

 創業約80年の水まわり設備機器卸売業、さかもとが17日、東京ビッグサイトで2017年2月21日(火)~24日(金)に開催される国際ホテル・レストラン・ショーに出展し、新開発の観光客をもてなす美のトイレ「BIDOCORO」(ビドコロ)シリーズのフラッグシップモデル「紅(くれない)スパークリングバージョン」を展示し、受注を開始すると発表しました。価格は1,000万円(税抜)~。

紅スパークリングバージョン

 「BIDOCORO」は同社が2016年11月末に発売した、「ジャポニズム-日本美の伝統と進化」をコンセプトに開発された「日本の伝統色」という衣(塗装)をまとったトイレシリーズ。ラインナップは、無地・単色の基本タイプ「草(そう)」(税抜33万円)、金粉蒔絵風デジタル写し装飾の「行(ぎょう)」(税抜55万円)、便器の蓋に漆塗りを施した「真(しん)」(税抜77万円~)の全3タイプ。カラーは、「朱赤」、「群青」、「漆黒」の3色展開です。

「行」『朱赤』
「行」『群青』
「行」『漆黒』

 今回発表された「紅スパークリングバージョン」は同シリーズのフラッグシップモデル。高級車のような高貴なメタリック調塗装と、匠の技による蒔絵デザイン、スワロフスキーで表現した桜花、桜花の中央に合計7カラットのダイヤモンド、江戸組み紐を編み上げたホースコードカバーが特徴となっています。

 同社では「BIDOCORO」の開発の経緯について、「明治時代に使用されていた染付を施した日本の美しい便器に出会ったことで、清潔さと快適さだけでなく芸術性までを追求する『粋』な心意気にひたすら感動し、このような芸術性の高い価値ある便器を作り出して世界に発信してみたいと考えた」と説明しています。

 愛知県常滑市に工場をおく衛生陶器メーカー、ジャニス工業製ハイエンド向けモデル「Mighty Clean 951」に塗装を施し、大手自動車メーカーのハイエンドスポーツカーなどの塗装施工を専門とする経験と実績がある企業で、熟練の技術者がひとつひとつ丁寧に塗装と磨きを繰り返し、高級車に引けを取らないほどの輝きを生み出したととのこと。

 上位グレードには、漆芸家が天然漆を蓋に塗装するほか、螺鈿の装飾や金箔貼り、根来塗りなどが日本伝統の漆芸技によって施されます。

上位グレード「漆黒の真」蓋部分
[古川 敦]