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宇宙からの日本列島の4K映像を公開! ソニーの「α7S II」が国際宇宙ステーション船外から民生用カメラとして世界初の4K映像撮影に成功

[2017/7/28 17:44]

 ソニーが27日、同社のフルサイズミラーレス一眼カメラ「α7S II」が、国際宇宙ステーション(ISS)の船外で4K(QFHD 3,840×2,160ドット)映像の撮影に民生用カメラとして世界で初めて成功し、その映像をYouTubeで公開しました。

α7S II:ISS船外から世界初の4K撮影 -日本列島-【ソニー公式】

 映像は、雪に覆われた峰々の凹凸や、大都市圏の街明かり、色調の違いまでを鮮明に捉えた宇宙からの日本列島の昼と夜の姿。同社では「高感度性能をもち、高解像度4K動画記録が可能な「α7S II」だからこそ捉えることができたもの」としています。

 「α7S II」は、ISO409600の高感度性能と広いダイナミックレンジに加え、光学式5軸手ブレ補正機能、画素加算のない全画素読み出しによる4K動画本体内記録機能を小型ボディに凝縮した35mmフルサイズExmor CMOSイメージセンサー搭載モデル。ISSの「きぼう」日本実験棟に設置された、新たな船外プラットフォーム用カメラシステムの内蔵カメラとして使用され、レンズは「FE PZ 28-135mm F4 G OSS」が装着されています。

ISS船外カメラとして採用されたα7S IIとレンズ「SELP28135G」

 宇宙航空研究開発機構(JAXA)によって行なわれたさまざまなカメラの検証試験の結果、高真空・宇宙放射線・急激な温度変化など、宇宙ならではの過酷な環境に耐えうる耐久性と信頼性を「α7S II」が保持することが確認され採用されたとのこと。

 「α7S II」は、種子島宇宙センターから2016年12月9日に打ち上げられたISS補給機「こうのとり」6号機によって運ばれ、2017年2月8日に「きぼう」の船外実験プラットフォームに設置。現在も、約90分ごとに地球を1周しながら約400kmの上空で4K映像や静止画の撮影を行なっているそうです。

電動ズームレンズSELP28135Gを装着したα7S IIが、そのまま収められています
「α7S II」の取り付け位置(提供:JAXA / NASA)
[古川 敦]