焦げ付き汚れもスッキリ、3Mからキッチンスポンジ新製品「キッチン用まめ型スポンジH」が登場! どこが新しいのか、スポンジのお手入れ方法などを3Mの“スポンジ博士”に聞いてみた
スリーエム ジャパン株式会社(3M)から、キッチンスポンジの新製品「スコッチ・ブライト キッチン用まめ型スポンジH」が8月28日に登場しました。ドラッグストア店頭でもそろそろ出回っている時期です。
「スコッチ・ブライト キッチン用まめ型スポンジH」はかなり気合いの入った新製品のようで、発売に先立って「知られざるキッチンスポンジの世界」と題したトークをともなう製品発表会が行われました。
長年使ってはいますが、そう言われてみると、スポンジのことは本当になにも知りません。どこの家にもあって、毎日手にしているのに、こんなに存在を無視されているものもないのではと思います。
新製品発表会では、3M コンシューマー技術部の“スポンジ博士”こと原井敬さんがキッチンスポンジの秘密やお手入れ方法などをレクチャー。スポンジ新製品「スコッチ・ブライト キッチン用まめ型スポンジH」で実際に焦げた鍋も磨いてみました。
不織布のデフォルトカラーがダークなのには技術的な理由があった
ダークなグリーンカラーが従来の研磨用スポンジの不織布部分ですが、こちらはピンクのスポンジ部分に赤や黄の研磨用スポンジというポップな色合いです。
実は、不織布の繊維に研磨剤を織り込むとどうしてもダークな色味になってしまうのだそうです。あのダークグリーンは汚れを目立たせないためだけではなかったのですね。
「キッチンの可愛らしい存在になるためには明るい色の不織布作りが必須命題」とされ、それはさすがの“スポンジ博士”にも至難の開発工程だったとのこと。
世の中には、研磨剤を表面にまぶして塗ってあるだけという製品も“あるかもしれない”とのこと。他社製品なので“あるかもしれない”と控えめな表現でしたが、きっとあるんだろうなと思いつつ拝聴。
「スコッチ・ブライト キッチン用まめ型スポンジH」では、不織布内部までしっかりと研磨剤を付着させたそうです。繊維に研磨剤を練り込んだのか、塗り込んだのか、その方法を具体的に聞きたいところですが、そこは「企業秘密」とのことで残念。研磨剤の付着方法に、ノウハウが詰まっているようです。
データの蓄積と分析から生まれたそらまめチックなフォルム
「スコッチ・ブライト キッチン用まめ型スポンジH」は、少し小ぶりで、そらまめのようなかわいらしい形をしています。この形は、キッチンインテリアの要素としてこだわったデザイン性からだけではなく、実用性を計算し尽くして生まれた形状とのこと。
一般的なスポンジたわしと同じ大きさの粘土を女性たちに握ってもらい、指で押さえる位置をマーキングし、ラインを縁取り、その線を重ねて到達した最終形状がこのそらまめ型になったそうです。
形状的に手にしやすいせいか、従来品よりもやわらかく感じますが、数値的にはダークグリーンの従来品と硬度の差はないそうです。重さは7g、従来品の11gよりも35%軽量化しています。
肝心の「高い汚れ落ち性能」はいかに
“スポンジ博士”が用意した焦げつき鍋を実際に磨いてみたところ、なるほど、なかなか優れた汚れ落ち性能です。
やわらかいので二つ折りも楽にできます。弁当箱や保存容器の隅っこや箸入れなど、細い部分もきちんと洗えそう。スポンジについた汚れもクシュクシュ洗うと、簡単に落ちました。連日使用していると少しずつ汚れはしみついていくのだろうとは思いますが。
スポンジのお手入れと交換の目安は?
“スポンジ博士”によれば、使用後には毎回、洗剤をよく落として風通しのいいところで乾かすのがイチバンとのこと。煮沸や漂白剤などでの消毒は、スポンジの性能を劣化させてしまうので、雑菌が気になるときには90度くらいの湯に5分ほど浸ける熱湯消毒がおススメだそうです。
交換の目安は、スポンジが裂けてきたり、不織布に毛玉がつき始めたり、シミや汚れがついてきたら。期間的には3週間から1か月での交換をおススメしますとのこと。この期間は、洗い物の量や使用頻度によっても期間は違ってくるとは思います。