2017年の子供の名前ランキング1位は男の子「ハルト」、女の子「サクラ」。「ハルト」の漢字は60通り!~漢字は男の子「悠真」悠人」「陽翔」、女の子「結菜」「咲良」が同率トップ
明治安田生命保険相互会社が、今年で29回目となる恒例の「生まれ年別の名前調査」結果を発表しました。同社は同社の生命保険加入者を対象に、1984年から「同姓調査」を開始しています。2017年版は、明治安田生命の個人保険・個人年金保険の2017年9月の加入者まで、約1,251万件を調査し、うち2017年生まれの男の子8,300人、女の子8,030人が調査対象です。
2017年生まれの子供の名前の特徴は、漢字表記では男の子は「悠真」、「悠人」、「陽翔」が、女の子のトップは「結菜」、「咲良」が同率でトップの結果に。3つの名前が揃って1位になったのは、男女通じて初めてとのこと。
子供の名前の「表記」は多様化する一方で、「読み方」は人気の呼び名に集中しており、同社では「呼び名(読み方)」を決めてから「表記」に親の“想い”や“願い”を込めていると分析しています。
スピードや効率化ばかりが注目されるなか、男の子のトップは「ゆとりをもって自分らしく生きてほしい」という「悠真」、「悠人」派と、優勝劣敗の世の中で、「太陽のように翔け上がり、勝ち組になってほしい」という「陽翔」派に二分。
女の子は「結」の漢字を使った「結菜」ちゃんが人気で、2016年熊本地震からの復旧・復興が進むなか、「人と人とのつながりの尊さ」を改めて実感し、東京オリンピック開催など「日本人としてのアイデンティティ」を意識する場面が多いからか、日本の国花「桜」を連想させる「咲良」もトップになったと分析されています。
男の子は、漢字一文字の名前が引き続き人気で、ベスト50に19の名前がランクインし、うち14の名前がランクアップ。特に、「蒼」の人気が急上昇しています。ほかにも「蓮」「岳」「颯」など、「自然を連想させる漢字」が人気となっています。漢字一文字の名前は、「姓」よりも「名」で呼ばれる傾向にあり、「ファーストネーム」で呼び合えるような「親密な交友関係を築いてほしい」という親の想いが込められているのかもしれないとしています。
女の子の使用漢字は 「菜」が4年ぶりの1位に。「植物」にちなんだ漢字が引き続き人気で、「菜」の漢字の人気の背景には、名前の読み方「○○ナ」人気があるとのこと。
読み方では、男の子は「ハルト」が9年連続のトップ。漢字の表記は60通りもあり、昨年の58通りからさらに多様化しています。女の子は「サクラ」が初のトップで、この人気は「オリンピック」と連動していると分析されています。
また、今年活躍したスポーツ選手、有名人の名前も人気で、将棋界でも大注目の「ソウタ(2位)」が昨年に引き続き人気。新垣結衣さんから、漢字「結衣(6位)」と読み方「ユイ(2位)」が人気となっています。
地域別にみると、九州・沖縄地域では、「結菜」(全国1位)と「紬」(全国11位)が地域別の1位に。2016年熊本地震からの復興に取り組むなか、「人と人とのつながりの尊さ」をより実感している地域だからこそ、「糸をつむぎ、結びつける」という意味を持つ「紬」人気と言えそうです。