世界最長24分以上回るハンドスピナー! 「Real Spin Ms'」が日本国内限定で100個販売。49,800円~小径ベアリング世界トップのミネベアミツミと三菱プレシジョンが本気で制作
ベアリング、モーターを中心とする電器部品メーカーのミネベアミツミが22日、外径1.5㎜ベアリングを使用したハンドスピナーが世界最小のハンドスピナーに、また、三菱プレシジョンと共同開発したハンドスピナー「Real Spin Ms'」を利用して、ミネベアミツミ広報室長の石川尊之氏が「一本の指の上でハンドスピナーを回す最長時間」のギネス世界記録を達成したと発表しました。
ミネベアミツミは、1951年にミニチュアボールベアリングメーカとして創業。超精密機械加工技術と大量生産を両立させ、外径22㎜以下のミニチュア・小径ベアリングでは世界トップシェアを誇ります。三菱プレシジョンは、宇宙機器開発にかかわって50年以上の歴史を誇る宇宙機器メーカのパイオニア。人工衛星の姿勢制御や、ロケット搭載機器の開発・製造を行うほか、航空機の搭載用電子機器、各種シミュレータ、駐車場システムなどの事業を展開しています。
世界最小のハンドスピナー
ミネベアミツミの外径1.5㎜ボールベアリングは、2015年8月28日に世界最小の量産可能なボールベアリングとしてギネス世界記録に認定されており、今回はミネベアミツミとして2度目のギネス世界記録認定としています。
世界最小のハンドスピナーは、由紀精密の協力により制作し、認定数値5.09mm、記録タイトル「Smallest fidget spinner」として、2017年11月14日に認定されました。
認定証を受領したミネベアミツミ取締役専務執行役員野根氏
ハンドスピナーの流行により、普段なかなか皆さまの目に触れることのないボールベアリングが注目をあびました。ハンドスピナーには本当に様々な種類があり、当社のボールベアリングを使って何か面白い取り組みができないかと考えこの記録に挑戦することとなりました。
2015年に続き、世界最小のスピナーとして認定いただけたことで、当社の超精密機械加工技術を再び証明することができたことを、大変うれしく思っております」とコメントしています。
世界最長回転記録
2017年12月11日に、認定数値24分46.34秒、記録タイトル「Longest duration spinning a fidget spinner on one finger」として認定されています。
「Real Spin Ms'」の製造にあたり、ベアリング、ホイール・リング、ホルダー・ナットはミネベアミツミが担当し、設計や組立・試験は三菱プレシジョンが担当。超精密と宇宙品質(ミクロとマクロ)のコラボレーションで、究極の回転持続時間を実現したとのこと。
また「Real Spin Ms'」は、公式日本ハンドスピナークラブ通販サイトで、日本国内限定100個のみ、2018年1月22日11時~1月31日24時まで予約を受付けています。価格は49,800円(税別)。2018年2月1日から順次発送されます。なお、初速回転のスピード個体差などにより回転時間にはばらつきがあり、時間保証はしていないとのこと。
かなり高額ですが、超精密機械加工の総力結集し、宇宙品質の設計と組立を行なっているとのこと。スピナーの回転時間の長時間化を考慮したベアリングを専用設計し、接触抵抗の少ないセラミックボールを使用。デザインは、滑らかに、そして長く回り続けるために、角運動量最大化やベアリングロストルク低減など、宇宙機器設計・製造で培ったノウハウを投入。
ホイール・リングは、航空機につかわれるロッドエンドベアリングの製造技術を応用。A7000系というアルミ合金中最も強度の高い材料を使用し、徹底的に薄型・軽量化。組み立ては、部品を高精度に組み上げるための精密はめ合い技術、ベアリングの特性を引き出す精密洗浄などのプロセス技術を採用し、ホルダー・ナットは、医療機器や精密機器で培った技術を応用し、最上級レベルの表面切削仕上がりを実現。宇宙機器の生産を行うクリーンルームで組立・試験されています。
ミネベアミツミ 代表取締役会長兼社長執行役員 貝沼由久氏
今回2015年の世界最小ベアリング、そして世界最小ハンドスピナーに続き、三菱プレシジョン様の多大なるお力添えによって、圧倒的な回転を誇るハンドスピナーが完成し、当社として3度目となるギネス世界記録を達成できましたこと、心より嬉しく思っております。
今後も競争力の根源である「Difference 違い」を徹底的に磨き、新しい価値を生み出していけるよう、努めてまいりたいと思います。
三菱プレシジョン 代表取締役 取締役社長 下村寛士氏
この度、ミネベアミツミ様との協創によりハンドスピナーの世界最長回転時間のギネス世界記録を達成できましたこと、大変に名誉なことと悦ばしく思っております。
今回の成功をさらに発展させ、企業価値を向上させるとともに、競争力のある事業への相転移を推し進め、新たな市場価値創造に邁進して参りたいと思います。 創造と信頼で未来をひらく三菱プレシジョンにご期待下さい。