「ティシュは食べ物ではありません」 ネピアが公式サイトで注意喚起～「ネピア 鼻セレブティシュ」が甘いと一部報道やネット上で話題に

　ティシュや紙おむつの製造、加工や販売する王子ネピアが公式サイトで21日、同社製品の「ネピア 鼻セレブティシュ」を「口に入れたり、食べたりしないよう」を呼びかけています。

　同社では「一部報道及びインターネット上において、“保湿ティシュを舐めると甘い”と取り上げられていますが、『ネピア 鼻セレブティシュ』は、食品ではありませんので、口に入れたり、食べたりしないよう、注意をお願いします」としています。

　「ネピア 鼻セレブ」には保湿成分として、天然グリセリンとソルビットが使用されています。グリセリンは、ギリシャ語で「甘い」を意味する「glykys」が語源で、中国語では「甘油」と書くなど、甘味があるのが特徴です。

　また、ソルビットは果実や海草類などに含まれている天然の甘味成分で、植物からとることもできますが、現在では合成の技術が発達して、じゃが芋やとうもろこしのでん粉を加水分解したブドウ糖を原料に量産されるようになっています。純粋なものは白色、無臭の粉末で、甘味、吸湿性があり、水に容易に溶けることから、食品の甘味料、保湿剤、柔軟剤などに幅広く利用されています。

　そのためテレビ番組やネットなどで「ネピア 鼻セレブは舐めると甘い」を通り越して、「食べられる」かのような情報が流れており、同社では「ティシュペーパーは食品ではありませんので、積極的に口に入れたり、食べたりしないで下さい」と注意を呼びかけています。