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そのままデートに行ける作業着という発想! 女性が開発した“世界初”スーツ型作業着~若者離れ、人材不足に悩む清掃・設備・建設業界を救う“進化系作業着”

[2018/3/30 18:20]

 水道工事・メンテナンスなどの水まわりのソリューション事業を行なっているオアシスソリューションのグループ会社、オアシススタイルウェアが、“世界初”という機能性とファッション性を両立させたスーツ型作業着「WORK WEAR SUIT(ワークウェアスーツ)」を2018年3月27日(火)より同社公式サイトで販売開始しました。レディースは4月下旬より発売開始予定です。

 価格はワークウェアスーツ上下セット(ジャケット・パンツ)が19,800円(税抜)~、シャツは5,000円(税抜)~。色・形のカスタマイズが可能で、その場合は応相談となっています。

テーラージャケット
シャツ
パンツ
マウンテンブルゾン

 「WORK WEAR SUIT(ワークウェアスーツ)」は、「スーツを作業着にする」という女性開発チームのコンセプトのもと、長年オアシスソリューションが培ってきた施工現場でのノウハウを活かし、現場作業しやすいストレッチ性、防水・速乾・撥水、多収納、水洗い可、形状記憶などの高機能を備え、ファッション性にも優れた次世代のスーツ型作業着としています。

 昨今、清掃・設備・建設業界では人手不足が続き、就業者数における若年齢層(20~30代)の減少が深刻な問題となっており、同社の女性開発チームが新たな作業着の開発を開始。作業着が「きつい・汚い・格好悪い・身だしなみが悪い」といった業界のマイナスイメージに影響していると考え、一般的に、若者の間ではスーツを着た職業がスマートで格好いいというイメージがあることから、「WORK WEAR SUIT」の開発に至ったとのこと。

「ワークウェアスーツ(スーツ型作業着)」WEBCM ショートver
「ワークウェアスーツ(スーツ型作業着)」WEBCM フルver

 初年度は清掃・設備・建設業界などを中心に約1億円の売り上げを見込み、すでに東京23区内のゴミ回収を手掛け、人材確保(採用)に苦戦しているエールで導入が予定されており、今後、業界のイメージアップ、現場作業員の意識の向上、そして業界の人手不足問題の解決に貢献していくとしています。

【主な特徴】
・ストレッチ性・形状記憶
 自在に伸び縮みが出来る高い伸縮性で、様々な現場で楽に作業ができ、形状記憶素材なので、作業中もしわができにくくシルエットをキープ。
・丸洗いOK・アイロン不要
 従来の作業着のように自宅での丸洗いが可能。また、形状記憶素材を使用しているため、洗濯後にアイロンをしなくてもシルエットがくずれない。
・ウエストゴム
 パンツのウエストにゴムを使用。スーツ型でありながらも、ウエストを締め付けずに動きやすい設計にすることで作業を妨げない。
・速乾・防水・撥水
 速乾・防水・撥水加工で、汚れにくく、汗にも強く、水まわりの現場作業でも安心。
・多収納
 ジップ付きのポケットを備え、現場に必要な道具等を収納可能。
・メッシュ裏地
 通気性の良いメッシュ生地によって、熱がこもりにくく、季節を問わず作業着内を快適に保つことが可能。

 「若者ウケするスーツみたいなスタイルで作業ってできないんですかね?」という女性人事のたった一言の発言から、“スーツ型作業着”が誕生。実体験として、過去に社内の現場作業員から「この作業着のパンツで出勤するのが恥ずかしい」、「今日はデートだから、作業着のまま帰らずに全身着替えて帰る」という意見をよく聞いていたことが大きなキッカケとなったそうです。

 また、水回りのメンテナンスでは、頻繁に顧客の自宅の中に上がって作業をすることが多く、その中で作業着を綺麗に着ていてテキパキした現場作業員であれば問題はないが、作業着を着崩したり、少し汚れた作業着で無精髭を生やしていたり、身だしなみや話し方が粗雑な現場作業員もおり、そういう作業員が宅内に入って来るのは怖いという女性の意見が業界内では頻繁にあることも、スーツ型作業着という発想のキッカケとなったとしています。

 さらに、同社では清掃・設備・建設業界の総務・人事、就職・転職活動中の20代~30代を対象に、業界のイメージと作業着に関する意識調査を実施。両者の視点から、清掃・設備・建設業界の問題と、作業着に関するネガティブなイメージが浮き彫りとなったとのことです。

[古川 敦]