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電車のマナー違反、いくつ見つけられる? 大人が見てもおもしろい、阪神電鉄が制作した「みんなが困る アカンを探せ!」下敷き~沿線の新小学1年生に配布

[2018/4/5 18:54]

 阪神電鉄は、今春、小学校に入学する沿線の子どもたちへの入学祝いとして「阪神電車オリジナル下敷き」を贈呈します。この取組みは、2008年春から毎年行っていて、今回が11回目。

 この下敷きが、大人が見ても面白いものとなっています。間違い探し感覚で、わかりやすいイラストから鉄道マナーが学べるしくみ。まずは、下敷きのイラストを見てください。見やすいイラストで、たくさんの鉄道マナーが盛り込まれています。

沿線の新小学1年生に贈呈される、阪神電車オリジナルの下敷きのイラスト(クリックで拡大)

 「みんなが困る アカンを探せ!」というテーマは昨年好評で、今年も引き続き同じテーマで制作したとのこと。子どもたちに自分で考えてもらうため、正解はどこにも書かれていません。

 イラストの中では悪い例がまず目に入りますが、高齢者に席を譲るなど良い例も描かれています。

 阪神電鉄では、先生などと話し合うことで、沿線の次世代を担う子どもたちに、マナーについて考える機会を作っていただきたいという思いを込めたとのこと。

 下敷きはA4サイズで、2万枚を制作。阪神沿線の大阪市、尼崎市、西宮市、芦屋市、神戸市などに住む新小学1年生に配られます。

 また、阪神電鉄の駅長が沿線の小学校に出向き、マナーや鉄道の仕事などを説明する「出前授業」も実施。授業でも、あえて正解を明示していないこの下敷きを教材とすることで、「マナー」というテーマを通じ、自分自身で物事を考えるきっかけづくりを図っているとのこと。

 下敷きの裏面は、「阪神電車 沿線マップ」となっていて、阪神沿線の特徴的なスポットを紹介。子どもたちが自分の住む街に興味を持ち、地域について学ぶきっかけになることを目指しています。

裏面は阪神電車の沿線マップになっています

 子どもと一緒にイラストを見て何がNGなのか話し合うことはもちろん、大人同士で「いるいるこういう人!」と盛り上がったり、「イヤホンの音漏れはOKかNGか」、「電車の中での化粧は?」、「大きなザックをしょっての乗車は」など、マナー違反にあたるのか、人によって考えが違いそうなマナーについて話し合うのも面白そう。もしかしたら、ふだんは気づかない意外な友人の一面が見えるかもしれません。

[工藤ひろえ]