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東海道新幹線に防護盾、さすまた搭載し、医療器具類も拡充 喫煙ルーム1カ所を業務用室に改修~防犯スプレーを全乗務員・パーサーが携帯

[2018/7/26 14:44]

 東海旅客鉄道(JR東海)が25日、東海道新幹線車内の安全確保に向けたさらなる取組みとして、防護盾、刺又(さすまた)を搭載するほか、医療器具類の充実を8月から順次行ない、年内までに完了させると発表しました。さらに、乗務員、パーサー、指令員間で情報を同時に共有する、スマートフォンのグループ通話システムが7月23日(月)から導入されています。

 乗務員用の防護盾、耐刃(たいじん)手袋、耐刃ベスト、警備員用の防護盾、刺又(さすまた)を車内の複数箇所に搭載。また、従来、女性の乗務員・パーサーに配付していた防犯スプレーを男性の乗務員・パーサーにも配付し、全乗務員・パーサーが携帯します。

 さらに、乗り合わせた医療関係者を支援するために搭載していた既存の医療器具、パルスオキシメーター、汎用聴診器、手動血圧計などに加え、三角巾、止血パッド、ゴム手袋、油紙が追加するとともに、搭載箇所が1編成につき1カ所から3カ所に増えます。また、現在、車掌長が乗務鞄に携帯していた応急セット(包帯、救急絆、ガーゼ、不織布テープ、消毒液、鋏・ピンセット・棘抜き・棘抜き)も3カ所に搭載されます。

 なお、車内搭載品の増加に伴い、車内の業務用スペースを全体として拡充する必要があるため、N700系の3号車・15号車に、それぞれ2箇所設置している喫煙ルームのうち、1カ所を業務用室に改修されます。

N700系喫煙ルームの改修
[古川 敦]